「つまんない話。」(日記)

 
 昨日は会社が終わってから落語会、今日は会社の歓迎会、っと続く日程に
いささかウンザリもしているんだが、更にウンザリするのが実は先週の火曜
から妻は用事で家におらず、実母も旅行に出かけている事で、
「所詮、家に帰っても真っ暗ん中、誰もいないんだよなぁ…」
 っとシンミリ思うと今日の会社の宴会での飯も酒も不味かった事も加わり
沸々と落ち着かない気分になる。酒も多少入っていて、変な勢いをつけよう
と思えばつけられる。何と言うか、家の近所にあるフィリピンバーとか、実
は遊ぶ場所も無くも無い。行った事が無い店への興味もあるが、家に誰もい
ないのに真っ直ぐ帰る事のバカバカしさ、というのもある。四十だとオイ?
って気分もあるのだが、ここからがつまんない話。
 
 所詮、勢いがついているだけの話でしかない、と思ってしまう。
 
 それじゃぁ酒席だからと調子ぶっこいてるオッサン連中と何も変わらんの
じゃぁねの? っと。
 
 確かに、寂しい気持ちはある。が、永久に、ではない。
 
 結婚前を思い出したとて、こういう酒に勢いを借りてどうこう、ってのを
した事が無かったのが自分の矜持ではないのか? と。
 
 大体、ここで一時の勢いに身を任せる事での散財よりも、その事自体に、
絶対後で後悔するのが解ってるじゃぁないか。
 
 どうせ道を踏み外すのなら、酒だ何だのと言い訳が出るようなものではな
く、覚悟を決めて外した方がくるじゃぁねぇか。
 
 準備も、覚悟も無く、ただ勢いに乗るのか?
 
 
 
 … っと。
なまじ、素面で本気で真剣に遊ぶ事をしていたもんで、こういう時にはどう
もその頃の自分が楔になる。とは言え落ち着かん気分はある訳だが… って
のを沈めるのも出来る。で、沈めて家に帰って来たのだけれども…
 
 簡単に外せれないからこその箍であり枷、で、その箍なり枷がどういう物
であるのかが自分の中で解っていて、その愚かさも虚しさも解ってはいる。
解っている上で、制御をする。色々と思う事もナニもソレもあるが、それら
をひっくるめて、制御が出来る。何せ、自分ひとりの事、なんだから… と。
 
 
 
 意思の強さ、ではない。
 
 単純に、つまんない話、だと思う。
 
(臆病とか億劫、ってのともちょっと違うんですよね… だから余計に自分
でもつまんない、と思うんですけども。)