「負け。」(日記)

 
 名古屋駅から職場までの道程はただでさえ寒いってのにもぅすんごいビル風が
吹きまくりでただでさえ無い勤労意欲が更に無くなっていくような朝、風に吹かれ
て何処からか来たビニール紐の輪っかのゴミに足をとられてズッこけるものの、
そんな私を見てせせら笑ってた嬢ちゃんが杜撰な舗装の歩道のタイルの継ぎ目
に引っ掛かって顔からダイブするかのようにブッ転んで鞄の中身を全部ブチ撒け
て。あまりにあんまりなブッ転び方に思わず
「大丈夫ですか?」
 と声をかけたら物凄い形相で睨まれてスゴスゴと助ける事もせず去る私は負け。