『Cheezy Exploitation Trailers』

USA-P2007-11-19

 
 以前、Something Weird Video社の『Extra Weird Sampler (2003)』を購入して、確かにず〜っと予告編だけが続くのは退屈な半面、観た事も聞いた事も無い映画の予告に出会えるってのもありますし矢鱈滅多らに煽情的なキャッチコピーの乱射される様は面白く思えたので、適当な価格で似たような企画物でも何か無いかなぁ?… っと思ってた頃に見かけたんでオーダーした一品でしたが… あ、収録予告編は以下のようになっております。
 

  • Slaves in Bondage (1937)
  • Pin Down Girl (1951) aka "Racket Girls"
  • Assasin of Youth (1937) aka "Marihuana"
  • Revealing Barbaric Rites of the Dark Ages (?)
  • She Shouida Said No! (1949) aka "Wild Weed"
  • A Tast of Flesh (1967)
  • Tomorrow's Children (1934)
  • Rat Fink (1965)
  • Glen or Glenda (1953) aka "グレンとグレンダ"
  • I Passed For White (1960)
  • The Cocaine Fiends (1935?) aka "The Pace That Kills"?
  • Striporama (1953)
  • Hitler's Captive Women (?)
  • Covergirl Killer (1959)
  • His Wife's HABIT (1969) aka "Women and Bloody Terror"
  • Satan in High Heels (1962)
  • Female Fiends (1958) aka "Strange Awakening"
  • The Student Nurses (1970)
  • Wild in the Street (1968) aka "狂った青春"
  • Swamp Girl (1971)
  • Cage Heat (1974) aka "ケージド・ヒート 女囚物語"
  • Satan's Sadists (1969)
  • Macumba Love (1960)
  • Black Mama / White Mama (1972)
  • War Goddess (1973) aka "アマゾネス""Le Guerriere dal seno nudo"
  • Switchblade Sistes (1975)
  • Russ Meyer's Supervixens (1975) aka "淫獣アニマル"
  • Myra Breckinridge (1970) aka "マイラ"
  • The Glory Stompers (1968) aka "続・地獄の天使"
  • Weekend with the Babysitter (1971)
  • These are the Pleasure Lovers (?)
  • Reform School Girls (1986) aka "レディ・プリズナー 地獄の美女収容所"
  • Bury Me an Angel (1972)
  • Angels' Wild Women (1972)
  • Let Me Die a Woman (1978)

 …っと数はそれなりにあるんですがExploitation Movieの予告編集という企画物にしては収録年代のバラつき方だけでなく映画とTV映画を混ぜているのもジャンルのスリラーっぽいのやSF系まで混ぜ込んでいるんで良く言えば「バラエティに富んでいる」、悪く言えば「闇鍋」状態なのもまだ予想の範囲内でしたが、TVが壊れたか!?と思うくらいに画質も音質も酷くてはねぇ… おそらく個人の所蔵品のVHSテープを元にしたかのようなノイズと歪みだらけなブツばっかり、ってんじゃぁね… まぁ『Myra Breckinridge』等、面白そうな作品が数本あったのと、『Glen or Glenda』の予告編ですら酷いというエド・ウッドJrの才能の無さっぷりが改めて解ったのは収穫と言えるような気がしなくもなくもない、ってトコですかね。
 
 
 
 以下はこのDVDについての情報なので興味のある人だけ

 
・『Cheezy Exploitation Trailers』 - Region 1?
 
 Studio: Cheezy Flicks Ent
 DVD Release Date: December 5, 2006
 Run Time: 74 minutes
 
 Aspect Ratio: Full Screen - 1.33:1
 Available Audio Tracks:
  English - Dolby Digital mono
 
 Number of Discs: 1
 
 Special Features:
 ・Also From Cheezy Flicks
 ・About Cheezy Flicks
 ・Intermission Time (4)

 

 
 さて、DVDソフトとしましては… DVDジャケにもディスクにもRegion 1マークがあるのに何故か日本製リージョン2プレイヤーでも再生出来るようですが… コレはどういう事ですかねぇ? まぁ最初だけAll Regionで後は… って事かもしれませんが単に忘れたっぽい気もしなくもありませんが… ってのは置いておいて、
 
 本編の画質・音質は劣悪です。一応チャプターが切ってあるんですがメニュー画面が無いのもチョイ不便。まぁ何度も観るようなソフトではないんでそれでもいいのやもしれませんが…
 
 特典は同社がリリースしているジャンル別予告編集DVDのCM「Also From Cheezy Flicks」、同社からの経歴や案内を英文だけで示す「About Cheezy Flicks」、ってのはどうでもいいんですが、劇場で映画の幕間に上映していたコマーシャルフィルムを収めた「Intermission Time」は個人的にはえっれぇ面白かったですよ。一本目が土人(Black man、ではない)らがお菓子に喜ぶもの、二本目が牛乳に溶かして飲むチョコレート、三本目がお菓子の製造工場の様子から出荷ってのですが『トムとジェリー』であったギャグをパクったのかどうかは解らんのですけど広告ってより軽い短編アニメって感じで和みましたな… 四本目がドライブ・イン・シアターのお客向けの外付けカーヒーター、ちょっとした不具合ですぐ一家心中モードになりそうな乱暴な作りに笑ってしまいましたが… っと、これでやっと元は取れたかな?って感じですかね。
 
 出来ればツマラナイ本編よりもっとこのIntemission物を収録して欲しかったですわ… ってくらい、まぁソフトとしての出来は酷かったですな。観られればいいだろ、ってのにしても『ケージド・ヒート』や『淫獣アニマル』『レディ・プリズナー』とか日本でもDVDでリリースされてる物まであってはあんまり有り難味や面白味は感じれませんでしたなぁ… やっぱりコンセプトをしっかりしてないと、このテのブツはあきませんわな。