『男の隠れ家』12月号。

 

男の隠れ家 2007年 12月号 [雑誌]

男の隠れ家 2007年 12月号 [雑誌]

 このテの雑誌に期待はしていなかったし江戸落語寄りなのも入門ガイド的な内容なのも予想通りではあったんですが、「落語に学ぶチョイ悪オヤジ」げなのではなかったのと写真が非常によろしいものが多くて敷居の低さと相まってガイド的雑誌としてはよろしいんじゃぁないんでしょうか。個人的にはCDのページがあるならば落語関係の書籍のページも揃えてもらえれば広くオススメ出来るものになったのですが… これは「落語を実際に聴いて観てもらう」って今回の編集コンセプトとしての部分からは外れるにしても資料的なページも少なくなかったんですからあっても良かったと思うんですけどね…
 
 あと、どうしても仕方ないんですが、長井好弘氏による「今が旬!東西、円熟&気鋭の噺家たち」に取り上げられた52人、「まずはここから落語行脚の「第一歩」を踏み出してほしい。そんな願いをこめて選んだ」という紹介記事に取り上げられた人達をページの掲載順に書き写しますと…

 

 

 …っと、
「●●●●とか●●●なんか入れるなや… 」
 という個人的な好き嫌いはさて置いても順番もさる事ながらちょっとセレクトにバランスの悪さと言うか釈然としないものが… 確かに最近落語を演られてはいない米朝師匠は仕方ないにしても桂春團治師匠や桂福團治師匠等、ここに入っていてもいい師匠の方々がおられると思うんですけどね… だから52じゃなく江戸30上方30で合わせて60くらいか、逆に大看板、40〜50代、そして若手別にするとかやりようがあったように思うのですが、全体に悪い特集号ではなかったものの、もひとつ、多様性や幅広さではなく企画や記事の狙いや曖昧さや荒さや抜けや尺の短さが気にはなりましたが、写真は実にいいものが多いし
「そういう偏りや難点はある」
 と割り切って承知して手にするガイド本としては悪くないんじゃぁないんでしょうかね? っと。