『Xin Zui Quan (DVD) (China Version)』(PAL)
お盆休み用に何かDVDでも… っとYesasia.comをチェックしてた時に引っ掛かったブツなんですが、IMDbどころかDonnie Yen's Official Websiteにも載っていない作品なんてアリなのか? 辛うじてネット検索してみて得た情報ではジャッキー・チェンが主演した『酔拳 (1978)』のリメイクらしいがそんな作品なら、まして主演作で載ってないって事はまず無いワケで。
Yesasia.comの商品紹介欄には「著名武打影視名星甄子丹激情演繹愛国民族英雄」っとあるのでドニー・イェンが主演したTVシリーズの洪煕官の編集物なのかなぁ? っと思いつつオーダーしてみて届いたブツを見てみたら何のこたぁない、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地雷鳴 (蘇乞見 (1993))』でございまして。それでもまぁドニー・イェンのカンフーが見られるならまぁいいか… って思ったんですが、これがねぇ…
アヘン撲滅の為に朝廷と協力している黄飛鴻を倒すべく悪人が、武術の達人なれど黄飛鴻とはソリの合わない蘇乞兒(ドニー・イェン)に目をつけアヘン中毒にして利用しようとする…
というストーリーの粗筋を書くと面白そうなんですが映画全体を通して観るにストーリーとカンフーの比率が悪く、特に題名になっているドニー演じる蘇乞見より黄飛鴻のシーンが多いのが何とも… で、やっとこさ終盤にさしかかってのクライマックスのバトルでも蘇乞見より黄飛鴻の方がシーンが多いってあぁた。ドニーの酔拳は僅かに早回しの効果を除いても手足の延びによるしなりや軌跡が非常に美しくもっと観ていたいぞコレは!っと思ってるトコでまた黄飛鴻。黄飛鴻役の人(王王玉(ウォン・ジュン))も格闘シーン以外では優しい感じが悪くはないものの全体的にもっちゃりとした動作で動きもブレが多くてノれませんでのぅ…
監督が『酔拳 (1978)』のユェン・ウーピンって事でか敵に無影手を使わせたりと遊びがあったり、派手なワイヤーワーク等楽しい部分もあるんですがやはりバランスの悪い、惜しい作品だと思いましたな…
って事で、以下はこのDVDについての情報なので興味のある方だけ
・『Xin Zui Quan (DVD) (China Version)』(PAL) - Region All
Studio:
Theatrical Release Date:
DVD Release Date: August 31, 2005
Run Time: 90 minutes
Aspect Ratio: Widescreen - 1.85:1?
Available Audio Tracks: Mandarin - Dolby Digital AC-3
Available Subtitles: Simplified Chinese,English
え〜、画質・音質共にVHS程度です。
まぁVHSよりは多少マシではあるものの、全体的にボケて色も薄めでノイズも有り、っとわざわざこの版を購入するだけのメリットは特に無いかと思います。PAL版なんでもちっと綺麗かと思ったんですけどね… わざわざOPのタイトル部分をバッサリとカットしてあるのは権利関係でモメたから? その分短くなってますが。
字幕は画面下に中文と英文の字幕が焼き付けの状態で表示されます。フィルムにプリントされているものなのでオン・オフ切り替えは不可です。香港製DVDだと時折こういうブツに出くわしますが、邪魔なもんは邪魔ですわな。ただメニュー画面とチャプター(6個)画面もあるだけまだ良心的なトコなのやもしれません。
正直言ってあまりお勧めするソフトだとは思えないんですがただ、Yesasia.comでザッと検索してみるとコレの正規版みたいなのが見当たらないんですよな。で、OPロゴをカットしてあるトコといい今は権利関係でモメてリリースされていない品なのかもしれませんので、そういう意味ではどうしても『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地雷鳴 (蘇乞見)』が観たい! でも日本版は高い!ってのならば購入はアリなのかもしれまんし、ドニー・イェンのファンの方で兎に角ドニーのアイテムはコンプしないと気が済まないって方が
- 『新・酔拳(Xin Zui Quan )』なんてタイトルはついているけど中身は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地雷鳴 (蘇乞見)』。
- しかもOPタイトル部分はカットされている。
- DVD特典ゼロ。
- PAL版。
ってのを承知の上でなら… ってトコでしょうかね。
私的には映画の出来もさる事ながらソフトとしても「もひとつ」、暇潰しにはなりましたが… ってトコで。