イオン大垣・丸醤屋

 
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 …って事で、『くーた』に幻滅して
「イオン店内の食べ物屋ってみんなこないなん? 結局マクドナルドとかしか無いのかね?」
 と、一応2階のフードコートを見てみる事にすると、一階と違って凄いお客さんと活気だったんですが、その中でも行列が出来ていたのがこの丸醤屋。何より一人分づつ炒飯を目の前で作っている熱気と勢いに妻も私も刺激されて「チャーハン餃子セット(こく醤油ラーメン・餃子・半チャーハン)」980円ナリをオーダーする事に。
 まず受付で注文してから麺を茹ではじめてラーメンが出来上がってから炒飯と餃子の調理、ってのに
「いやそれじゃぁ麺、ノビちゃわないの?」
 っと若干の不安を感じつつも全部トレイに受け取ってからのお会計を済ませてさてとスープを一口、
 
 あら、これはこれでいいじゃないの?
 
 アッサリ目の醤油味なんですがいい意味で口に味が残らないで風味が残るスッキリした味わいはどこか懐かしくもあるんですが、これを散らされている背脂と一緒に口に含むと背脂の甘味やコクが加わって奥行きが出る、というもの。具は薄ぅっくスライスされたチャーシューが丼の半分を覆い、太めのシナチクと細切りのネギとシンプルなんですが、それでいて物足りない感じはしません。心配した麺もノビる事はなく、ラーメンの麺ってよりは極細のパスタに近い食感ですんで食べ応えがあります。で、一人分づつキッチリ作る炒飯も一人分づつ焼く餃子も良さげでございます。炒飯はシットリ系で全体としては家庭炒飯なんですがオイスターソース?とかの隠し味が微量に効いていてこれはこれでいいですし、チョイ薄めの皮の餃子も特別に美味いぜヒャッホー!って物ではありませんがこれはこれで悪くないかと。
 
 んで、トータルとしましては
「イオン店内でラーメン食べたいんならこの丸醤屋かスガキヤでいいんじゃね?」
 ってトコでしょう。
所謂職人系の個性ガッツリこってりドロドロってのとは全く違いますし、遠方の人にまで「是非、食べてみてよ!」ってオススメする気にはなれませんが、何のかんのと言ってトータルバランスの良さと万人向けでありながらも没個性ではない味の匙加減、何人の注文があるとうもそれが半チャーハンでも一人分づつちゃんとその場で作っている炒飯とか、それを待つのも込みで楽しいんではないんでしょうか。あ、待つっても『くーた』みたいに店員様に待たされるワケではなくパッパッと目の前で調理されて出てきますからご安心をば。
 
 確かにフードコートって形式なんで落ち着いて食べれないってのは難点ではありますし、兎に角量が食べたい人には若干足りない一杯の量でしょうが、同じイオン店内って選択肢でなら私らには『くーた』よりゃぁコッチの方がラーメンとしての存在感と完成・満足度がある店だと思いますよ〜