焼肉 てっちゃん

 
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 焼肉大好きな私ら夫婦にとってこのお店、家から非常に近い場所にあって前々から気にはなってはいたのですがしかし、耳に入るお店の評判が
「美味しいけど高いよ」
 ってなので二の足を踏んでいましてな… ちょっと足を伸ばして養老で「かっちゃん」「藤太」等の美味くてしかもお値打ちな店を知っているだけに「高くて美味い」ってのは当たり前だしねぇ… っとこの数年、気にはなっている店ではありましたが結婚記念日Weekって事もあったのでエイヤッ!っと利用してみる事にしましてな。
 
 ちょっと駐車スペースが狭いのが難点なのを除けば非常に落ち着いた照明と綺麗な店内。穏やかと言うか、ゆったりと落ち着いた気分にさせてくれます。丁寧だけど煩くはない店員さんの対応といい非常にお上品なお店な印象を受けましてこれはこれでと好印象。とりあえず、っとカルビやロースを注文してみまして七輪の炭火で焼いて食しますと…
 
 美味い。美味いんだけど…
 
 肉が上質なのはよく解るのですよ。んで、臭みのしないその処理も凄くいいのも良く解るんです。で、お味もやや甘味のあるタレと相まって物凄くお上品なんですけど、お上品過ぎるが故にどうも私らにとっての焼肉ってイメージから遠くて美味しいんだけど物足りないんですよ。ええもぅ下賎って言われても構わないんですけど、無煙設備の性能もいいから焼肉の匂いとか音が殆どしないってのも物足りなさに繋がると言いますか… また全体的にロースにしろカルビにしろ豚バラであっても、その脂分でさえも上品でしてなぁ… それだけちゃんと肉の選別をし処理し、って事なんでしょうな。肉の厚みはある方だと思うんで割高感はしないですし、本当に柔らかい肉質も込みで中年以降の方々や脂っこいものがそんなにお好きではない方にはオススメ出来るお店だとは思うんですけど、若い人や焼肉ってのが火と脂と煙!って人にはあまり向かないんじゃぁないのかなぁ… っと思うんですけども。っか、私らもお上品なお味と量には満足をしたんですけども、
「血が足りねぇ… もっとじゃんじゃん持ってこい!」(by『ルパン三世 - カリオストロの城 [DVD]』)
 や
「うおォん 俺はまるで人間火力発電所だ」(by『孤独のグルメ (扶桑社文庫)』)
 ってのが焼肉の気分なもんで、それからは遠い、本当に味は文句のつけようがなく美味しいんだけど気分として物足りない、ってトコでして…
 
 二人で上ロースとカルビと小ライスにウーロン茶がそれぞれ2つ、塩ネギタンに焼き野菜、さがりサイコロに豚バラ、ホルモン、牛肉刺身等々をオーダーして約¥9000、って値段はそんなに言われる程には高いものとも思えませんでしたし、お皿などもお洒落でいながらも落ち着いたものだし店員さんの対応もいいしでお店としては結構好きなんですけども、繰り返しますがあくまでも私らには焼肉にはもっと原始的なっか野蛮さがある程度必要なんでちょっと私ら好みのお店ではなかったなぁ… っと。
 駐車スペースにちょっと難はあるのにアッという間にお店にはお客さんで一杯になっているように味としては大垣ではいいレベルのお店だと思います。今回はもぅいい・悪いの話ではなく、本当に好みで… ってトコで。