『Dragon Lord (1982)』 - Region All

DVDジャケ。

 
ロン(ジャッキー・チェン)は裕福な家のボンボンでスポーツ万能なのだが遊びが大好きな若者で、いつも友人らと遊び親には苦く思われてもいて。ある日ロンは娘に恋をし、盛んにアタックを繰り返すのだがどうにもいまひとつで想いを伝えようと恋文を凧で届けようとするのだが…
 
 …っと、一頃と違って香港映画、ジャッキー映画のTV放送が無くなった昨今ではありますな。コレもよくTVで放送されてたんですけどねぇ… 途中の羽蹴大会んトコで審判を広川太一郎が吹き替えやって面白くしてたんですよね… ってのはさておき。
 
 原題『龍少爺』、邦題『ドラゴンロード』の本作は、大きく分けて日本でも公開された「国際版」と香港・台湾・中国でしか公開されてない「大陸版」との2種類があって、それぞれのシーンの順番や長さが違うんだそうで、日本では先に発売されたのが「標準版」で後に「大陸版」がそれぞれ別の会社からリリースされているんだそうな。
 で、コレは冒頭にラグビーもどきがあってラストの対決で終劇って事なので「国際版」なんでしょう、多分。いやまぁ雑な書き方なんですが、ぶっちゃけバランス悪過ぎ。冒頭のラグビーもどきといい、中盤の羽蹴りサッカーといい、所謂クンフー映画とは違うものを見せようという意気込みは解るんですけどいかんせん長い上にそれが伏線になってるワケでもないままに迎える悪役との対決がもぅ長くて長くてそのくせジャッキー自体が覚醒や激怒ではなく物を投げたり何やら細々とした姑息、卑怯な手を積み重ねての勝利なんでスカッともしないしで、やってる事の凄さも手間も伝わるんですけど
「でも空回ってね?」
 というトコでしょうか。
実は本作、大体の内容は記憶してはいるつもりだったんですけど結構曖昧な部分もあり、GWの暇潰し用にとDVDを探してた折りにたまたま検索結果に出てきた本作、安い上に日本語字幕もあるんで購入をしたんですけども… まぁエンディングロールのNG&メイキング映像を見るまでもなく凄い手間と人手と時間がかかったのはよく解りますし、『Ong-Bak』等この映画にオマージュ、インスパイアされてる映画も少なくない事での凄さも解るんですけどね…
 
 
 
 さて、
以下はこのDVDソフトについての情報なので興味のある方だけ

 
・『Dragon Lord (1982)』 - Region All
 
 Studio: Universe Laser (HK)
 Run Time: 97 Minutes
 
 Aspect Ratio: 1,85:1 (Anamorphic Widescreen)
 Available Subtitles:
 Thai, Bahasa, Simplified Chinese, Vietnamese, Traditional Chinese, Korean, Japanese, English
 
 Available Audio Tracks:
 Cantonese - Dolby Digtal 5.1, DTS, Original 2.0
 
 Special Features:
  ・Star's File
  ・Trailer
  ・More Attraction (2)

 

 
 画質、音質共に「竹の下」ってトコでしょうか。LDがマスターと言われても納得する程度のもので、色合いの焼け具合、鮮明さはちょっと… マスターに由来するノイズもありますが、観れない程ではありません。酷いのってブレたり滲んだりボケたりもするじゃぁないですか。何か手前ぇコレ、VHS3倍ダビングの孫コピーを元にしてんのか?ってのを「梅」とすりゃぁ「竹の下」かなぁ… っと。
 日本語字幕の出来は凄くいいです。日本版ソフトかと思うような自然で読み易い訳でこれは凄く助かりましたね。ホラ、香港版とかって日本語字幕付ってあっても自動翻訳げなので読んでいると「???」ってなるようなブツもありますからねぃ。
 個人的には97分って本編にチャプターが8、ってのは何とかして欲しかったですかね。せめて倍あればもちっと観たいシーンに簡単にスキップ出来ましたし、ね。
 
 特典の「Star's File」は中文と英文でのジャッキーの簡単な略歴が表示って静止画コンテンツ、「Trailer」は本作の劇場オリジナル予告編、「More Attraction」は『プロテクター』『ツイン・ドラゴン』の劇場オリジナル予告編を収録、というのは若干寂しくもありますがまぁちょっと前の作品の香港版DVDでこれだけ特典がついているのはまだいい方か?とも思いますが、ファンやコレクターの方以外にはそないオススメする気にはなれませんなぁ… って事で。