『Happy Feet (2006)』雑感。
映像の密度は凄いんだが…
Priceの『Kiss』で登場する主人公マンブルのお母さんの名前がノーマ・
ジーンで、エルビスの『Heartbreak Hotel』で登場するお父さんの名前が
メンフィス、って時点ではまぁ解り易いギャグだと思ったんだけど、結局
ペンギンを擬人化しただけでなく人種まで持ち込む必要が果たしてあった
のか? っとなると非常に微妙ぅな気がして… まぁ類型的っかギャグと
してはよくあるものなんだけど、長老や教師らのクイーンズ系とか類型的
であるが故に解り易い反面、なんかずっと引っ掛かるんですよな。
んでもって、
お話、広げ過ぎ。
物語の規模が思っていたよりデカくなってどうやってまとめるんだろう?
と思ったのをとりあえず何とかまとめる事は出来たけど、そこまでの物語
の歩みが足りないんで例えばマンブルと父の和解、グロリアとの再婚?
ナドナド、納得しかねる部分が少なくないんですよな… 視点がSF的で
ある事の必然性もあんまり無いし、あまりにアメリカ的過ぎるイベントの
数々といい、ちょっと観ていてノりきれませんでしたわ。
いやもぅ映像の密度は本当に凄いとは思いましたし、マンブル君らの中
の人を担当したSavion Gloverは本当に凄いとは思ったんですが、やっぱり
脚本(ホン)がなぁ… と。贅沢なんですけどね。でも挿入歌による劇中
ミュージカルシーンの映像の凄さに歌詞があんまり合ってないのも含めて
個人的にはもひとつ、って出来でしたわ… ちょっと、残念。