共白髪まで。

 
2週に一度の日曜日の楽しみがsky-Aの『らくごくら』。
所謂名人だけでなく今の、これからの落語家さん達の一席も観れるこの番組が私ら夫婦は大好きで出来れば毎週放送してもらいたいもんですけど… ってのはさておき、今回最初の一席の『くっしゃみ講釈』をなされた笑福亭たまさん、上手いか?ってぇと違うとしか言い様が無いんですが、しかし本人の人柄と勢いの良さと積み重ねた芸でカラっと演じられて大笑いしたものですが、御尊顔がどうも誰かに似ているような気が…
「誰だっけ?」
「私はモンキッキーかな?」
 と妻が言うが、それは私もすぐに思ったんですが、あと一人、似た系統で丁度モンキッキーと混ぜて2で割ったら丁度げな…
「あぁ、思い出せない! 若手のお笑いコンビでさ、太めのツッコミの方じゃなくてボケの細めの方の…」
「あぁ! そういえば… って、誰だったっけ?」
「キレ系よりどちらかったら空かしやシレっとしたボケの方がいい雰囲気でさぁ」
「うんうん」
「ほらアレ、前に爆笑問題の番組かなんかで料理するコーナーだかで「俺のパエリアはそうじゃねぇって!」
ってのやってて」
「あったあった」
「確か『はねるのトびら』に出ていて… 今もやってんのかどうか知らんけど… キングコングじゃなくて
ロバートでもなくてドランクドラゴンでもなくて、たぁ〜しか消火器だか戦闘機みたいなコンビ名で…」
「うん、顔は思い出した! たしかに髪型とか顔のパーツとか、うん似てた似てた」
「って、ここまで出て何で、せめてコンビ名すら思い出せんかなぁ私ら!(笑)」
 と笑ったものでありますが…
 
 お前百まで わしゃ九十九まで、共に白髪の生えるまで… とは夫婦の1つの理想のありかたと言われてはいるものの、実際問題として生まれも育ちも違う者同士が共に生活をしていて似てくる事もあるが当然の事ながらずっと似ない事だってあるし、老化の状況や進行(この場合は退行、か?)にしたって全く同じになる訳でもなく。願わくば、同じように老けていきたいものではあるが…
 
 名前が思い出せないってのも同じくらいなのはどうなんだろ?
 まぁそれはそれで平和ではあるとは思うけれども。