「物憂げな日曜日の午後に」

 
 何となくローレンス・ブロックの泥棒バーニーシリーズの何かを読みたく
なって本棚を漁ってみるが何せ整理では収納としての棚なんでその日その時
読みたくなった本を引っ張り出して適当に戻してって繰り返しの為に順序も
位置もメチャクチャでとりあえず6冊見付かったもののシリーズ3作目の
『泥棒は詩を口ずさむ』が見当たらない代わりに『泥棒は抽象画を描く』が
何故か2冊あって苦笑い。
 
 調べてみると既に『泥棒は野球カードを集める』以降の4作を購入してな
い事が判明したんで、ダブリを承知で購入するのもアリかなぁ… と思った
りもして。
 
 日本では重くて陰気で暗いマット・スカダーの方が人気があるが、どうも
自分には『聖なる酒場の挽歌』以降がついていけなくなってしまってどうで
もいい。『暗闇にひとつき』なんて好きなんですけどね… ってのは兎も角
明るくて、ちょっとビターでドライなユーモアに道場バーニイ・シリーズの
方が好きな私は一般的ではないんだが、でも私はそういうのが好きなんだか
らしょうがないんですよな。
 
 そういやぁ昨日DVDで観た伊丹十三の『タンポポ』、劇場でも観てるが
大好きなんですよ。でも公開当時はボロクソに叩かれ興行成績もイマイチ。
もちっと言えば宮崎駿にしたって『紅の豚』まではマイナー扱い、押井守も、
っと、まぁ私が好きな映画なり本なりってのは一般からは意図していないし
わざとでもないのにズレている事の自覚はあるんですけどね、でもねぇ…
 
 好きなモノ、っては好きなモノで。
 そして私は自分が好きなモノについての基準も判断もついていて。
 
 そういうものに囲まれて過ごせれる事の幸せったら。
 
(外は冷たい風が吹き荒れていますしなぁ… ベッドで読書、これもいい)