大河ドラマ『功名が辻』最終回。

　
　歴史、史実に忠実であっても退屈なドラマを観るくらいならば、多少の脚色や変更があってもそれが面白くなる為でちゃんと筋が通るのなあばあんまり目くじらを立てる気にはならない私ではあるが…　そりゃまぁあんまり無茶なのは困るし限度はあると思うけどね…　今年の大河ドラマ『功名が辻』は去年の『義経』と比べて役者陣が良かったものの結局１年を通して何が言いたいのかボケたまま、とっ散らかって右往左往した挙句にワケわかんない演出とお話を重ねて。一豊に死に水とった翌朝に大泣きとかワケわかんねぇっすよ。その上
「しかし人々の争いは終わらない…」
　ってナレーションのシメにはもぅねぇ…　んなシメなら別に一豊と千代でなくったって別にいいじゃねぇかこの野郎。っかね、思わせ＆思い入れありげに見せといた筈なのに回想で五藤吉兵衛（武田鉄矢）、中村一氏（田村淳）、六平太（香川照之）が出てないのも、無理から史実をネジ曲げて創作してエピソードを重ねた竹中半兵衛（筒井道隆）、明智光秀（坂東三津五郎）、石田三成（中村橋之助）が出て来ないのもどうかと思うけど、あれだけ頼りにしていた一豊の母・法秀尼（佐久間良子）も自分らの子供である与禰姫までもスルーってのはドラマとしては完全に失敗でしょう。どんな自己中野郎なんですかこの夫婦わ。自分達の幸せの為の糧になりましたとさ、めでたしめでたし、ってかぁ？
　
　ＮＨＫの台所事情とか色々あったにせよ、１年かけてこんなグダグダな最終回を見せられるなんてねぇ…　ぶっちゃけ、後半になってからは夫婦で観ながらツッコミやボケを言ってる時間の方が多かったくらいですが、ちゃんといい役者がいい演技をしていたって台詞がおかしかったり妙な演出や史実的ではない物語的に時間軸がおかしい演出・編集をやられたらノれませんってぇの。
　
　来年の『風林火山』は内野聖陽という役者は良さそうなんだけど山本勘助にしては…　まぁ私の読んでた伝記物で、の話ですが…　異形の天才軍師にしてはちょっとガタイがゴツイなぁ…　それにちゃんとした史料が無く、実在すら疑われる上に天才軍師と言うには「？」な最後といい興味薄いなぁ…　まぁ役者の知名度よりも実力だがっと。