「楽しみ」(雑記)

 
 最近はインド映画関係をメインにネットを漂流しておるのですが、兎に角
数が膨大だが英語や日本語で書かれた感想やらレビューやらが少ない、って
情況にとりあえず気に入った俳優、女優さんでインド映画界の映画賞からの
流しでポツポツと購入予定作品をセレクトしていっているのだが、個人的に
人生の悲哀とか苦悩とかは観たくないんで回り道っか効率悪くね? と思わ
ないでもなし。
 
 例えば昨年のFilm Fare Award 51thで
 ・Best Film
 ・Best Actor
 ・Best Actoress
 ・Best Supporting Actoress
 ・Best Director
 ・Critics' Award Best Actor
 ・Critics' Award Best Actress
 と主だった賞を掻っ攫った『Black』、主演のラニ・ムカルジーが気になる
女優さんなので興味はあるものの、ヘレン・ケラーのような女性の物語で、
ミュージカルもコメディシーンも無し、ってのを知るとインド映画を観続けて
きた人には斬新な部分もあろうし見応えのあるいい作品なんだろうとは思うが
そういう話は架空でも勘弁してくれと。
 
 いくら『下妻物語』が好きでも同じ監督の最新作の『嫌われ松子』は観たく
ない。自分の限界点としてギリギリなのが『マン・オン・ザ・ムーン』っての
で解ってもらえる人もいるかとは思うのですが、悲劇や不幸話を楽しむだけの
余裕が私には無いんですよね… 社会的マイノリティとしての障害者ってのを
やってると、他人事や絵空事の娯楽として消費出来ないんですよ。それに
ダークマン』観て泣けて泣けてどうしょうもなかったくらいだけど、ワリに
情の人間なもんで感情移入しちゃうとなかなか抜けないからこそ、娯楽には
作品として完結していて消費出来るもの… アクション、コメディが、それも
スラップスティックな乾いたものでないと… って事で現在英文等のレビュー
と格闘してる気になるインド映画は
 
『No Entry (2005)』
『Hum Tum (2004)』
『Lagaan (2001)』
『Kuch Kuch Hota Hai (1998)』
 
 …等と色々出てきてはいてもコメディがメィンなのも相変わらずで。
『Hum Dil De Chuke Sanam (1999)』『Devdas (2002)』とかも気にはなるけど
やっぱり私はまずコメディから、なんだろう。
 
 昔はアメリカの作品に飛びついてたけど、どうも911以降更に強まった
家族回帰主義みたいなのは嫌なんですよ。擬似でもそういう題材、構成、オチ
となってしかもそれがビターではなく良しとされるのは特に、ね…