『姑獲鳥の夏』
これまたレンタルで鑑賞。
京極夏彦のシリーズ、私が2作目で飽きたのに対して妻が熱心なファンなもんで… と、程度の差はあっても原作を読んでいた身からすると
「あぁ、思ってたよりは上手く映画にしていた」
って思ったものの… ファンの妻からするとキャスティングと原作のキャラクターの差異っか乖離が気になっていたが、実相寺監督ファンの私からすると脚本が上手くダイジェストにしてみせた分、余計に映像に手間もお金がかかっていないのが見え過ぎたのが残念だなぁ勿体無いなぁ。っという感想で。
例えば京極堂前のだらだらと続く坂が短いセットしか作れなかったのは構わないが、何故CGなりで繋げれなかったのか。見せ場の火災シーンも炎の大きさや立ち方でミニチュアなのが丸見えになってるが、だったらハナから舞台劇っぽくするなり、そうでなければもっと気合の入ったセットを燃やせれなかったのかと。そして一番白けるのが服や小道具で、あまりにも生活感が無く衣装衣装していてねぇ… そういう点で『屋根裏の散歩者』とかがよく出来ていた分だけこの美術にはガッカリしましたな…
って事でレンタル3枚中2ボールってトコか。
最後くらいどんな変化球でもいいからストライクゾーンに入って欲しい。