『Hostle (2006)』雑記(映画雑記)

 
「東欧なんか旅行者はまず行かないから、行ったらモテモテだぜ!
 ましてアメリカ人なんかだったらよりどりみどりのハメまくりだぜ!」
 って、どう考えてもあり得ない話にノセらせて東欧の某国に辿り着いた
バックパッカーアメリカ人・3人。ガイドブックには載ってないという
そのHostel(ホテル)では確かに凄い美人揃いでモテモテでウッハウハに
なるのだが…
 
 初登場全米1位を獲得したホラーっかスプラッタ映画の『Hostel』、
前作『Cabine Feaver』が映画としての出来は良くないものの生理的な嫌悪
感タップリの演出に期待してワクワクしながら待ってたブツが来たんで週末
に体力も気力も整えて鑑賞をしたんですが… 良くも悪くも初登場全米1位
って事でしょうか。明らかに映画としての出来は良くなっているんですが、
その分拷問シーンが凄く少ないわ中盤からアクションになっちまうわと実に
アメリカ的で、それこそ過去のナチ女囚刑務所みたいなイタリアやスペイン
のゴア映画を観てる身には何となく肩透かしなんですよな。
 
 <font size="5">拷問撮るなら欧羅巴人!</font>
 でなきゃ
 <font size="5">やっぱり日本人!</font>
 
 っと思いましたねぇ、ハイ。
現地の俳優さんのキレキレな、半分以上本気の演技はキたんですけどねぇ…
脱出とか復讐をしないとアカンのでしょうか。主人公が拷問部屋に連れ込ま
れるまではホント、楽しかったんですけどねぇ…
 
 この作品も監督が好きな過去の映画へのオマージュに満ちてはいるのです
が、過去の作品はメジャーになりたいけどなれない怨念だったり自身の願望
や欲求の鬱屈したものがあったと思うんですよ。しかしこれはそうじゃない。
 まぁ『LAST HOUSE ON DEAD END STREET』や『BLOODSUCKING FREAKS』の
ような作品を今、メジャーで作って上映出来る筈もありませんけどねぇ…
 ぶっちゃけ、この監督の資質が解らなくなりましたよ、っと。
 
 ま、面白かったんですよ、中盤までは。ただ期待と違ったガッカリ感って
のを差っぴいても、なまじ演出やテンポが良くなった分だけアラが逆に目立
ようになっちゃって、ちょっと残念な作品だったな、っと。