『WEDDING CRASHERS (2005)』(メモ)

 
 結婚式なら酒も飯もタダで、なによりオネーチャンもナンパし放題! って事で見ず知らずの人の結婚式(wedding)に招待状も何も無いけど勝手にチャッカリと潜り込んで(crash)オイシイ思いをしていたJohn(オーウェン・ウィルソン)とJeremy(ヴィンス・ヴォーン)だったが、そんな二人がある結婚式のパーティで出合った女性が… っというコメディ作品。
 昨年の夏頃、全米でヒットした映画だったんですが個人的に昨年全米で大ヒットしたコメディというと『Monster In Law』『The Longest Yard』『The 40 Years Old Virgin』ナドナド、全体的にお話のスケールが小さく、且つ、セリフやシーンはPG-13R指定でもストーリーのオチや到達点、終着点が非常にモラル的だったものが多かっただけに過大な期待はしないようにしておりまししたが… まぁ、その予想通りだったかな、っと。
 確かにテンポはいいし笑えるし、兎に角主演二人がノビノビと楽しく、そして地の良さを活かした脚本を生き生きと演じている様は… 特にオーウェンは、ちょっと気を抜いたルーズな二枚目半、ってのが本当によく似合うですよ… 観ていて凄く好感を持てましたが、やはりテンポのいい分だけストーリー的に駆け足になってる部分が少なくなくて… 例えば、それまで享楽的に結婚式に潜り込んでオイシイ思いをしてきた二人が何故それを止める事にしたのか? って部分が、特にJohn(オーウェン・ウィルソン)の側にコレというエピソードも無いんでイマイチ最後に盛り上がりきらないんですよな。それに惚れられる側と娘達の父親(クリストファー・ウォーケンがいい味してます(笑))側の心情描写が薄かったり、っとストーリーを支えるだけのエピソードが足りないんで、元々のお話の規模の小さささも相まって
「テンポもいいしオシャレで笑えたけれど… 」
 っと私は思ってしまいましたな。
折角、ブッ飛んだお婆ちゃん、ニンフォげな御母さん、とか面白そうな人物は多いんですが、結局葬式crasher役のウィル・フェレルがオイシイとこを持っていっちゃってるのも含めて全体的にあと一歩、もう一捻り欲しかった気がするんですが… ええ、自分でも欲張りだとは思うんですけど、これだけの出来なんだからあとちょっと… って気がしましたな…
 
 ま、男のお話なんで『Monstar In Law (2005)』より気楽に楽しめたのは事実ですし、カラッとしたテイストは好みでしたし。とは言え、人種と宗教による結婚式の違いとか、膨大な映画やらからの比喩、そして見ず知らずの人間が紛れ込んでも解らないかもしれない? ってくらいに大規模な結婚式とパーティーといい日本人にはちょっと感覚的に理解出来ない部分も少なくないんで、あれだけのヒット(Budget Estimate: $40 MillionでUSA Box Office: $209 Million、Worldwide Box Office: $283 Million)って結果であってもアメリカ以外ではウケにくいかなぁ… と思わないでもないですが、逆に言えばそれだけ今のアメリカでウケた映画でありますからお好きな人にはたまらんかな? っと。
 
 … って事で、
以下はDVDについての情報、なので興味のある人だけ

 
・『Wedding Crashers - Uncorked (Unrated Widescreen Edition) (2005)』
 
Studio: New Line Home Video
US Theatrical Release Date: July 15, 2005
DVD Release Date: January 3, 2006
Run Time: 128 minutes

DVD Features:
Available Subtitles: English, Spanish
Available Audio Tracks:
English (Dolby Digital 5.1, Dolby Digital 2.0 Surround)

SPECIAL FEATURES:
 ・DELETED SCENES (4)
 ・COMMENTARY WITH OWEN WILSON AND VINCE VAUGHN
 ・COMMENTARY WITH DIRECTOR DAVID DOBKIN
 ・FEATURETTS
 ・THE RULES OF WEDDING CRASHING (24)
 ・TRAILERS
 ・SOUNDTRACK

 ・DVD-ROM ONLINE FEATURES
 

 画質、音質の点では問題無し。
本編再生時、8分半長いUNCORKED版と劇場公開版が選べるようになっていますが、具体的にそれ程の違いは無く、二人の喋りのシーンが多少増えた程度かと。
『Mr & Mrs. Smith (2005)』と違って音声解説は主役二人の解説が聴けて楽しいです。ウィル・フェレル演じる葬式crasherチャズ(Chazz)のアイディアはオーウェンだった、等の裏話も一杯ですし、ストーリーの足りない部分は監督の音声解説でオッケーかと。
 逆に「DELETED SCENES」はセレクトがよく解らんです。多分、他にも一杯あった中からにしては… っと思わないでもないんですが、ネーナの「99 BALLOONS」を二人でカラオケで歌うシーンはおもろかったですわ。
「FEATURETTS」はメイキング、「THE RULES OF WEDDING CRASHING」は劇中で二人が確認しあうルールの英文表記なんですが、ちゃんと100以上設定されてるって(笑) 「TRAILERS」で提供スポンサーだかのバドワイザーのがあるのが笑えましたな…
 
 ただ、最近のDVD-ROMコンテンツ、ワケのわからんプログラムをインストールしないと見られない仕様ってのは個人的に嫌なんで見てません。ソニーと違って無茶なプログラムではないんでしょうが、ちょっとなぁ… っと。