「学が無い。」(DVD雑記)

USA-P2006-01-15


『Wedding Crashers (2005)』を観まして、のぅ。
 
 去年の夏頃、アメリカで大ヒットしたコメディ映画… なんだけど、その前
に公開されてヒットした『Monster In Law』『The Longest Yard』、その後の
『The 40 Years Old Virgin』といいシーンや台詞は過激なんだがストーリー
とその着地点はモラルちっくな映画が多かっただけにあんまり期待はしなかっ
たんですが…
 
 まぁ、その通りだったかな、っと。
 
 いやもぅヴィンス・ヴォーンオーウェン・ウィルソンの持ち味の良い部分
が脚本で綺麗に活かされ、それを十二分に演じているんですよ。しかし…
見ず知らずの人の結婚式に紛れ込んでタダ飯タダ酒&ナンパに明け暮れていた
享楽的な二人が、それぞれにとっての運命的な出会いをして… って部分と、
彼らに惚れられる側の心境のエピソードの分量が少ないんでチョイと弱いんで
すよ。その分、テンポはいいんだけど、元々のお話の展開が小さい分だけ余計
に小じんまりした印象でまるで『スタスキー&ハッチ』のような… 現場の雰
囲気も楽しかったし撮影も楽しかったんだろうなぁ… ってのはよく伝わって
きますが、ハジけっぷりって点では… ってトコロですかのぅ…
 
 いやしかし、今回は自分の学の無さをしみじみと感じましたよ。
例えば冒頭の二人が紛れ込む様々な結婚式、アメリカ人ならば何人系ので何宗
の何派ってのも解って笑える部分になってるんでしょうが、それがボンヤリと
しかワカラナイ。加えてヴィンス・ボーンの韻を踏んだ早口の台詞が聞き取れ
はするんだけど意味が掴めないわ、例えば
「君にとってはズボンのベルトの穴かもしれんが私には大切な娘なんだ」
 とか、比喩が何となくは解るんだけどスカッと解るってのでもない比喩が
多くて… まぁその国の人では無いからある程度は仕方ないのは承知している
し、元々そない語学力があるワケでもないから当然っちゃぁ当然で…
 
 そう、
「なんでパーティに紛れ込んでチャッカリと美味しい思いをする連中なのに
Wedding Crashersって題名なんだろ?」
 って思ってたくらいですからねぇ私(苦笑)…