「ちょっとね… 」(映画雑記)

UK版『The Texas Chainsaw Massacre - Special Edition』の映像特典の
『THE SHOCKING TRUTH』、ドキュメンタリーとして長めで広いのスパンが実に
面白い。そりゃまぁ『悪魔のいけにえ ドキュメンタリーパック』に収録される
『ファミリー・ポートレイト』も気にはなるが、多分コレと相当ダブりになる
であろうし、何より私的には『THE SHOCKING TRUTH』で充分、満足しちゃった
んで興味はオカモトさん以上、サランラップの厚み程度しかなくなりました。

悪魔のいけにえ』への源流として、

それまでのホラー映画で主流だった吸血鬼や狼男といったヨーロッパ製のモンス
ターや宇宙人ではなく、リアリズムに撤した食人行為を見せつけたゾンビ映画
『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド(68)』、

 ってのと、

不愉快さに撤したギャング達の過激な暴力描写の果てに小道具として出るチェー
ンソウ… という『鮮血の美学(LAST HOUSE ON THE LEFT (72))』

 この2つがあって『悪魔のいけにえ(74)』は誕生した、って部分は映画史的に
正しいのかどうかは解りませんが興味をそそられる部分ではありました。

 しかし…

鮮血の美学』って、UK版とUS版で違うっての以前に人を不愉快にさせる為だけ
に作られた映画って駄目なんですよ、私は。別に残酷描写が嫌だとかレイプなど
陰惨なのが嫌だとかそういうワケではなく、不愉快にさせてやろうとする製作者
の情熱があればある程、解ってはいてもこちとらサドだから攻められるのはノれ
んのですよ。初期のサム・ライミに見られた先端恐怖症としか思えない感覚を強
迫してくるようなのも性に合わんしね… だから『発情アニマル』は観てすげぇ
後悔したし『オールナイト・ロング』なんて本気で暴力とか殺意とか抱いた事の
無い連中の絵空事で辟易するだけだよ! って一方で『バッド・テイスト』とか
なら私はオッケーなんですよ(… って解る人いるのかコレ???)。

 ってのはさておき、兎に角『Last House on Dead End Street』や『悪魔の
したたり』などスルーしているんですよな私。映画史的には『鮮血の美学』も
一応観ておいた方がいいだろうし、今観れば大したものでもないとは思うんです
が… やっぱり… ちょっとねぇ…

 っと、嫌気が先に立つ木曜日。
ウェス・クレイヴン監督っ〜と『エルム街の悪夢』もあるけど『サランドラ』
の御仁だもんなぁ… )