「好み。」(雑記)

 以前、
輸入CD屋で¥300って投売り価格のついてたブートレグのライブ物を
「これならハズレでもそれほど腹も立たないだろう… 」
 と買ったのが初めてのQueenだったんだけど、これが意外に拾い物で、繋ぎの
編集が雑なのを除けば熱気にノっていく感じが素直に共感出来て。
 それまでQueenはいまいちノれないカッタルイものとして敬遠していたバンド
だっただけに、
「これは私はとんでもない勘違いをしていたのかもしれない」
 っとベストの1,2やらまとめて購入して聴いてみたんだが、やっぱりアルバ
ムのものではどうにもノれずに全部叩き売ってしまったんですが、ライブのだけ
は手元にあって今も時々聴いて。

 ロックってのは商業&資本主義の音楽だから、観客があってこそ成立する、と
いう側面もある。そりゃぁあんまり観客に媚び過ぎるのも嫌なのだが、ライブに
よって魅力が高まり、楽曲が完成する場合もあるもんなんだなぁ… と思うし、
そういう瞬間や空気が好きでロックのライブ物は結構買ってしまいます。
 これと反対に思えるのがジャズでライブ版でいいと思ったものが一枚も無い。
観客の歓声や反応にプレイヤーがノっても無視しても、結局意識する事のブレ、
っか濁りのようなモノを感じてコチラはスタジオ録音のアルバムしか聴かない。

 勿論、これは好みの話であって、正しいとか間違ってるとか言う事じゃない。
 ただ、私は
「ライブによって昇華したり完成するものもあれば、歪んだり、壊れたりする
ものもあるんじゃぁないですか?」
 って思うだけですんで、人それぞの好みとするもの、心地よいとするものに
ケチつける気はありません。ただ、本当に好みの話です。

 で。

 そういう私からすると『WWE the Music, Vol. 6』は微妙なんですな。
「エボリューションやのうてヘボリューションやんけ」
 と思ってたのがライブでフッ飛んだのは歓声とフレアー御大の存在感と『華』
のお陰であって、多分、自宅なりで聴いても楽曲の良さは感じれても、あの熱気
の、歓声が無いのを物足りなく思うんだろうな… 『Forceable Entry』や『T
he Anthology』とかを買って聴いた時のように…
 と、思って二の足になるんですよ。

 値段的には充分魅力的だと思いますけど、ね。







 でもバイクビーターさんのレビューを見て
「う〜ん、う〜ん…」
 っと煩悩にまみれてたりもして(苦笑)