「ヒストリー・オブ・ロックンロール」(雑記)

 朝の出勤前になにげなにヒストリーチャンネルで「ヒストリー・オブ・
ロックンロール」ってな番組をやっていて、懐かしさ半分で観てるんだが
それまでがエルビスビートルズウッドストックと前世代だったのが
今朝はパンクムーブメントだったので、なんか暗い気分になる。
 逆説的と言うか皮肉とでも言うべきか、
「貧乏人ノフラストレーション発散の音楽の筈のパンクが、結局はビジネス
として搾取されて潰れてゆく」
 ってのがパンク・ムーブメントの歴史なワケで、そこにはインディーズ
とかストリートとかって意味合いはもぅあんまり無いのね。パンクが好き
な、好きだった人にしてみればこの「歴史」ってのはどういう意味合いを
持つのかは知らないが… まぁ、それも含めて「No Future」ってなるの?

 私はパンクの攻撃的な姿勢は好きだったんだけど、でもその裏にある
ナルシシズムっぽい自己憐憫がどうしても好きになれなかった。下手糞な
音での表現はアリだけど、だからと言って下手糞のままでいいとは限らない
のだし、叫ぶだけが、耳障りなノイズだけが怒りや不安を表現する手段では
無い、って思っているんよね、今でも。
 だからOffSpringみたいなバンドの方が私は好きなんよ。
彼らのメッセージは過激だしすっげぇ攻撃的なんだけど、それだけに頼らない
音楽とリズムの良さがある。世界の広さに対するニヒリズムにも陥らないし
単に過激であるだけで良しよするような青臭さが無いけれど、老成っかジジイ
臭くも無いし。
 それと比べるとピストルズラモーンズ、X、ダムドとか他にも色々と
アルバムを持っているけどパンクはパフォーマンスとファッションだけで、
ビートルズのやった音作りでの過激さと比べればやっはショボイし、より資本
っか企業の顔の方が目についちゃうんだよね私は…

 結局、自分の内からしか出てこないものではあっても、
 結局、自分しか見ていないで出したものは私には要らない。
10代でも好きになれなかったものは現在でも好きにはなれませんなぁ…
まぁそれだけ進歩が無いのかもしれないけどね(苦笑)。

(この番組で私的に意外だったのがニルヴァーナがパンクに分類されてたこと。
まさに90年代のパンク、って扱いだったけど、私的にすげぇ納得しやすかった
けど、皆様はどうですか?)