「甘いかなぁ?」(日記)

 VHSやDVDデッキからPCに繋いで落としたデータ
をアレコレとイジってWAV化してCDに焼く、ってのを
していた時期がありましてな… 車の中で聴くためですが。
 コレ、すっげぇ面倒。
まずは絶対条件としてマスター音源の状態ってのは当然だが
元素材がそないにいい音質である場合なんて無い。おまけに
機材の問題もあってライン入力なんか(しかも¥980程度
のAVケーブル)でやってたらラインノイズ出まくるわ、
やっとこ用意した素材もその素材に合った音源加工ソフト
(ソフトごとの得手・不得手って結構あんのよ)でチマチマ
とバランスだ音量だのを加工していき、素材単位での均一化
をしてテスト焼き… ってのの繰り返しをして出来上がっても
たかが車の4スピーカー程度でも
「アカン… 」
 ってのが珍しくない、ってのを何度も繰り返してただけに
DVDでの「音声デジタルマスター修復!」ってのにあんまり
文句をつけられないUSA−Pだったりします。

 確かにソフトを購入する時にわざわざ低品質なモノを買う、
って人はいないんですが、リマスターにも良し悪しがあって

「左右バランスが分離し過ぎて変」
「音の1つ1つが強調され過ぎてバラバラ」
「現場のノイズまで強調」
「音割れ」

 って場合もあるんで実は悩み所なんですな。
先日買った『モンティ・パイソン 人生狂騒曲』リニューアル版
にしても、確かに音的には良くなっているんですが、良くなり
過ぎた為に反響がスタジオによるアフレコ部分と現場でのとが
違いが出過ぎてチト馴染みにくかったりしましたしなぁ…

 匙加減として映像よりも難しいのは解るんですよ。
 だから、そんなに酷くなけりゃぁ… ってのは甘いかなぁ?

▼ 余談。

 そりゃまぁ世の中にはいい加減な会社もあって
「日本語吹き替えを収録する為にオリジナル音声のビットレート
を下げる」
 ってバカな事をするのもあるんで一概に擁護するつもりも
無いんですが… まぁ、日本の場合
「ソフトを買うヤツはヲタクだから、どんな出来だろうと買う」
 ってを基本にやってきてしまった結果、

 素材の保管状況は劣悪。
 機材は大昔のまんま。
 ソフトも未整備。
 エンジニアも未育成。

 って最悪な循環をしているんですけどね…