「映画を観てみた。」(日記)

 
 実質正月休みなんて12/30〜1/2まで、
ってコトで特にコレという事もせずダラダラっと
酒を飲んでTV観てゴロゴロと寝てばかりしていた
んだけど
「流石にそれだけってのもどうよ私?」
 ってコトでいっちょ気合を入れるべく
七人の侍』と『愛のコリーダ』を観ることにした。

七人の侍』は… 凄いんだが…
 いやもぅホント、凄いとしか言い様が無いが…

 ボリュームがあるからまとまった休みがある時しか
観れないにしても、正月に観るには淋しい映画
だなぁ… っと。豪華だし、それこそ過剰な制作費
で言えばギリアムの映画よりケタが違うあの重厚さ
といい、役者の質の良さもあるんだが、でもやっぱ
あのラストはのぅ… 淋しいさのぅ…
 いやもぅ、真っ当に最後まで観れた(実は大昔に
NHKだかでのTV視聴だったんで、今回DVDで
観れた、ってコトね)のは良かったんですが…
そうそう観たくなる作品ではないなぁ… っと。

愛のコリーダ』は、購入したのは失敗でしたな。
 リアルタイムで観たのならばまた印象も違ったの
かもしれません。が、ハッキリ言えば今観る必要も
価値もそないあるとは思えませんでした。

 っかさ、モロである事に意義や意味がる時代じゃ
なくなった以上、モロでなければならない必然が
あるかどうか? ったら無いんよ、間違いなく。
 コレは大島渚の発想の貧困以外の何物でも
なく、エロスの行き着く先がタナトスだったとしても、
アレじゃぁただの偶発の事故死で… ってのにしか
なんねぇし、定の手紙や調書の濃密さやエロスと
比べたらツマンナイとしか言い様が無いんよね。
役者の演技にもそこまでの説得力も無いし…

 っかV&Rプランニング初期のムチャクチャなモノ
を観てしまった世代に映像美も無いようなモノじゃ
退屈なんだよね…
 所詮、時代のモノにしか過ぎない、とも言えるけど
この監督の場合は所詮この程度、だと思う。編集者
がマズイのかもしんないけど、中平功や鈴木清純と
比べたら映像面での才能は無いよなぁ…
 まぁコレも『映画』、とは言えるがそない大した
モンじゃなかったのはガッカリ。消えればいいよ、
こんなの。

(去年の正月にキューブリックの『バリー・リンドン
を観た時の方がまだ収穫っか刺激はあったような気もする… )