「嗜好」(WWE雑記)

 ホークの死についてアレコレと考えているウチに昔から
『最強』ってのを求めていなかった自分がいた、ってのに
気がついた時にはちょっと意外な気もしたが、猪木を頂点
とした新日本が嫌いで全日本派だったし、前田の
「誰が一番強いのか、ハッキリさせたらええんや!」
 にしても猪木→長州体制への反抗って部分でしか観てい
なかったりして、なんと言うか世間っかプロレス好きの人
とはチョイとズレた人間だなぁ… と今更に思う私。
 だけどガチを観ていれば解ると思うけど
「そのルールでの… 」
 ってのがまずあって。じゃぁノールールにしてみても
「その試合の時のコンディションで… 」
 とかあるワケじゃないですか。
言い出せば色々とキリの無い中での『最強』なんて、TV
アニメか特撮番組、映画の中の作り事でしかあり得ない…
 って論理的に思うようになったのはごくごく最近、
WWEを観るようになってからなんだけど、ホント、WWE
を観る事によって随分自分の中がスッキリ整理されたもの。

 ライブで魅せてくれりゃぁいいもん。
技術、カリスマ性(華)、感情… 演劇よりも野蛮だけど、
野蛮だからこそ伝わるもの…
 私がプロレスに望むのって、それだけなんですよ。
だからブック先行(重視)のは嫌いだし、ギミック優先って
のも駄目なんよ。そんなんなら芝居なり映画でいいし、肉体
を使ったアクロバティックな事ならサーカスなり観ていれば
いいんだし、エロならAVなりポルノを… ってね。
 あの空間で、レスラーでなければ出来ない事(表現)って
のを見れればいいんよ、私は。
 だからあまりレスラー個人に思い入れも感慨も無いし、
記憶や記録よりもLIVE、今、って思ってるのはまぁ、
プロレスに限らない私の嗜好、ではあるんだが…

 そう、
WM20に行く私ではあるが、私はプロレスを観に行く、
と言うよりも、あの熱狂の空間の中に身を置きたい… と
思うから行く事にした。
 それは記憶の為でもWWEという団体やレスラーへの
思い入れ、ってのとはちょっとズレてるってのは自覚して
いるんだが… 浮きそうだなぁ私ら夫婦(苦笑)
(さらに続く)