「昔話」(某所掲示板関連???)

 昔… っても今から8年くらい前の独身時代だった頃。

 二代目・一条さゆりの自伝を読んだ女性に
「どうしても彼女の舞台が観たい!」
 と頼まれて渋々名古屋の銀映という小屋に一緒に行った事があってね。まぁ
仲間内では私がそういうトコ、一番詳しいってのと、何かあった場合の盾に
なれる、ってのからなんだけど(苦笑)。
 私は正直言って彼女の自伝に対していい感情が持てなかったけど、それは
私が男だからかな? と思ってはいたんですが、この日の彼女の舞台を観て
私の中で「二代目・一条さゆり」銘柄は大暴落の底値になりましたな。
 ただ裸を見せるのがストリップでは無いけれど、だからと言ってお芝居や
物語を見させられるのも違うんだよ。客と対話しない芸風、ってのはアリと
思うけど、だったら
「何故、ライブなのか?」
「何故、ストリップ小屋でやるのか?」
 ってなるじゃない?
正直、普通の演劇や舞台も観ているだけに、舞台の表現の技術としては稚拙だと
思うし、何より淫靡さも無ければ健康的でも開放的でもない… 以前、エロ本の
編集者の本で読んだ中にあったんだけど
「能書きとか思想とかのエロスなんていらねぇんだって。必要なのはエロ!
 寿司に能書きや思想があるか? 寿司屋は理屈こねてねぇで、とにかく旨い
 寿司を作ってナンボでしょ? エロ本も同じ!」
 って言葉を思い出したくらいに小理屈とかメッセージとか意図とか隠喩とか
小難しっぽい小賢しいモノだらけな舞台が筋肉的過ぎる肉体のせいで余計に
ギスギスとしたイヤな雰囲気と気分に満ちさせてくれてねぇ… オマケにそんな
ダルダルな私が女性連れってのもあって思いっきり舞台の上から睨まれた、って
のも私の中での彼女に対するマイナスの評価にしかならかったんよ。
 むしろ名前も覚えていないんだけど
「んっもぅ、しょうがないなぁ〜 女の子連れてきて〜
 ついてるモノとか中身とか、そんな違わないでしょ?(笑)」
 と余裕と苦笑いでからかってくれた中堅のお姐さんの方が私も連れの女性も
感動したんだよね。
 まぁ好き好きの話、なんだけどさ…
 
 でもね、

 鶴●とか○S劇場とかみたいに生板専門なんてのと同じくらいに私には駄目
なんですよね… 了見が狭いってよりも、性に合わないしノれんのよね…
「ノりたいんだったら違うトコへイクよ」
 ってね。