「ツボ」(映画関連雑記)

 というか私は不満だったのです。
「でもさぁ、『MATRIX』って現代的だよね〜
だって『1941』や『未来世紀ブラジル』とか、
全体主義社会ってのは自由の剥奪と抑圧の
管理社会だからこその反抗、だったじゃん。
 まぁ、自己の解放が犯罪者になるって構図
バットマンの映画版とかでも使われたけど、
でも『MATRIX』の管理社会って特に不満
とか不便って無いじゃん。むしろ自由になった
方がマズイ飯と小汚くて狭くて暗くて楽しみ
ったらクラッキングと荒らしとエチーだけ、って
まるで「社会」っ〜システムから外れるってのは
こうなるんだぞ〜って強迫観念めいた脅しに
なってんじゃん。これってやっぱ今の社会に
おけるネットの位置ってのからなんだろうけど、
そない「現実」をヒドくせにゃぁならんのかね?
自然回帰とか独立して孤高ってんでもなくて
うだうだ土人の生活で群れて… ってなるのは
偏向だよね〜」
 ってのを語ってみたいのだが、大方の映画系
HPってとってもツマンナイ。っか、手前ぇの中の
嗜好とか自己分析も出来てねぇし体系化も
階層化もされていねぇヤツが観たって情報だけ
で好き嫌いの印象批評やってんのが大半…
 ってヤなんだよな、私。
 例えば『MATRIX』の評価が
「現実ではボンクラのしがないリーマンでも、
ネットの世界じゃヒーロー!」
 ってトコだけで「いい映画」と評価してるのが
普通とまでは言わんけど珍しくないんだから、
程度は知れていらぁなぁ。

 大体さぁ、ストーリーに特に関係も無いし、
特に本筋でもなく、あえて見せる必要も無い
隠喩でアレコレと議論するのってエヴァでもぅ
懲りてねぇの? 自分らだけの定義や意味
づけしてるのって楽しいか? しかも寄って
集まってしてしか出来てないのって?