「さようなら」(日記)

 
 銀行での順番待ちに、備え付けの週刊新潮の記事で
ギャビン・ライアルの死を知った、ってのは迂闊というか
「何を今更… 」なんだけども。
 唐突、というか、いまいち自分の中でしっくりとこない
感覚がしたのは多分、この人が年に一冊必ず新作が出る、
という作家ではなかったからかもしれない。
 
 日本ではダントツに『深夜プラスワン』の作者、として
有名なんだろう。私も好きな作品の1つなんだけど、同じ
初期ならば
『本番台本』
『もっとも危険なゲーム』
 など、色々好きな作品はあるし、世間的な評価はどうで
も私は『マクシム少佐シリーズ』も『誇り』シリーズも
好きだった。特に英国の視点からの世界史、という点で
『誇り』シリーズは楽しみな作品だったのだが…
 
 ファッキン・ヒギンズやロバート”ジャックアス”パーカー
など、とっとと死ねばいい作家がのうのうと生きて…
 
 さようなら、ライアル。
言い訳と自己憐憫、そして責任転換と愚痴に溢れたイマドキ
の冒険小説など書かなかったあなたは… 
 …
 …
 …
 さようなら。