「土地柄にしても」( I HATE NAGOYA )

 今から10年ちょっと前。
名古屋出身の作家・城山三郎が久々に地元に帰ってみると
名古屋駅の駅員の態度のあまりの悪さに激怒。帰京後、
週刊誌のエッセイだか記事だかで名古屋駅員の悪質、無礼
っぷりを告白するモノを書いたら、全国の読者より
「私も名古屋駅でヒドイ目に遭った!」
「何故、名古屋はあぁなんですか!」
 という手紙が殺到、その後大規模な使途不明金の発覚等
もあって当時大騒ぎになったんだが、喉元を過ぎれば…
ってヤツで、土地柄ってのがそうそう変わるものでなし。
 新幹線などのホームでのアナウンスといえば
「黄色い線まで下がれって! 歩くな!」
 と何様だ手前ぇら? という怒鳴り声だし、改札ででも
「定期券とかの人は自動改札を利用するように〜」
 と言うくせに、いざ老人や障害者がマゴつこうものなら
「何やってんの!」
 と嘲笑してみせる。

 今朝も名古屋駅太閤口の改札にて、
「すいません、ちょっと切符の自動販売機について教えて
いただけなでしょうか?」
 と尋ねた老人に
「あのさぁ、ここ自販機だけのトコなんだよね。なのに
いちいちそういう事聞かれたってこっち迷惑なんだわ。
向こうに歩いてったらみどりの窓口あるからそっちに
行ってや」
 という40半ばくらいの駅員の物言いが聞こえた瞬間

 <FONT SIZE=5>ブッチ。</FONT>

 って音が頭ん中で聞こえた気がしたヨ。
御老人、顔を怒りで赤く染めたものの、こんな輩に何を
言っても無駄だと諦めて足早に去っていったが、あまりに
ヒドイ対応に他人事でも一日気分が悪かった。

 そう、土地柄なのである。

 朝っぱらから不愉快になりたかぁないし、血圧上げたり
将来の若年性痴呆症の発症なんてのも御免だからなるべく
見ないように我慢するようにしても
 <FONT SIZE=5>馬鹿や阿呆は目立つのな。</FONT>
 んで、
 <FONT SIZE=5>名古屋にゃいくらでもいるのな。</FONT>