「気にはなるのですが。」 - Ｄｉｅ-Ｅａｒｌｙ

妻と焼肉なぞを食いに行く。
「すたみな太郎」というチェーン店、食べ放題の店ながら
サイドメニューも豊富なので時折（っか、お金の無い時）
に利用しているのだが、さすがに夏休みに入ったせいか
店内はかな〜りの混雑で。
　ま、
妻と愉しく食事していたのだが、ふと隣の席の若い…　
多分２０代中頃？　と思しきカップルに気がつく。
「アッタシさぁ、サラダが食べたい」
「はいはい」
「マヨネーズとかかけてきたらブッ飛ばすからね〜」
「はぁ〜い」
　気の弱そうな兄ちゃんと、中身の無さと性格の卑しさが
溢れているネーチャンの組み合わせ、ってのは珍しくは
ないし、私は別に
「気様、それでも日本男子かッ！」
　って思うタチでもないし。
　とはいえ、時折
「捨てられた小犬のような眼」
　でこちらを見られると些か哀れに思わないでもない。
「アタシ、クレープ食べたぃ」
「クレープなんかあったっけ？」
「サラダんトコにあるよ。ちゃんとクリーム多めでな。
パイナップルとか入れたら許さないかんね〜」
「はいはい」
　何かの罰ゲームなんですか？
「お待たせ〜」
「あに、コレ？　形、駄目じゃん。一応、コレも食って
あげるからもう一回作り直しぃ〜　あ、あとゼリーね」
「はぃはぃ」
　っかＳＭなんでしょうか？？
「お待たせ」
「あ、やっぱゼリーいらないから。ケーキにして」
「戻せないし…　」
「食えばいいじゃん♪」
　そんなにこの女の「具合」や「財布」とか凄いの？？？
この店みたいに「時間内食べ放題」なんですか？？？？
　
　…　などと、色々と思うが時間が来たので店を出る。
「まぁ、他人事だし。」
ま、私だったらああいう女、
口がきけないほどブチのめしてますが、
　人それぞれのコトをとやかくと言う趣味も無し。
　とはいえ、　
「捨てられた小犬のような眼」
　ってのが今も気にはなるのですが。