「休日雑感」

 つらつらとWWEを観ていたんですが、楽しむよりも
感心したり、考える事の多いブツでありますな。
 
 だってね、
昔の日本というプロレスマーケットでは今のK1のように
「世界の強豪がどんどん観れる場所」
 だったんですよな。
それだけギャラがよかった… というか、ギャラを払って
もなお、儲かるくらいに「興業」として大きかった、って
事だったんで、とにかく現役で、第一線クラスの選手が
来ていて、だからこそ海外からわざわざ日本のプロレス
団体留学してきたりもしていてね。
 でもねぇ… 今や
「WWEと契約出来なかった選手」
「WWEから解雇された選手」
 しか日本には来ないのが現実なんよね…
 
 考えてみればアメリカって国、
 スポーツならNFL、NBA、NHL、MLBが、
 ライブショウならばブロードウェイが、
 映像のエンターテイメントならハリウッドがある中で、
なおかつ日本と違ってロウ、ミドル、ハイスクールの体育
の授業にアマレスがある国でダサいタックルやらやったら
バレるだけの観客の「質」というのがある条件下でなお、
視聴者にチャンネルを選ばせ、会場に足を運んでもらい
続ける為には… 興業企業として、株式を一部上場し、
150ヶ国に放映される会社としてタルイ事などしてたら
とっとと潰れている訳で、逆に言えばそんな興業会社と
して過酷な条件の中にあるからこそ… ってな。
 
 コンピューターや自動車など、かつて日本が世界の先端
にあったものなどいくつもあった。が、今は殆ど、無い。
 それをして「バブル以降の失われた10年」と言う連中
もいるのだが、私は「バブルの10年こそ失われた時間」
という感覚が最近している。
 卑屈になるのは大間違いだとは思う。が、闇雲に何でも
「日本こそサイコー!」
 って言うのはタコだと思う。
学ぶべき所はもっと真摯に学ぶべきだと思うし、学んだ事
からしか新しい事や「次」ってのは出てこないと思う。
 そんな怠惰なそれらも支えるのは「情」と「惰性」
… まぁ「無知」も含めてなんだろうが…
 
 それを続けるだけの「体力」が、「忍耐」が、
「余裕(裕福)」があと、どれだけ残っているのか?