「タマニハ真面目に」

 詭弁的な論法の1つに、
「Aは悪い。が、Bよりはマシ」
 というのがある。
一見、大人げな印象も与えるものの、結果としてAの悪い
事をも肯定するようにして使われる場合も少なくない。
「煙草は悪い。でも、麻薬よりマシ」
「妻帯者の風俗通いは悪い。でも不倫よりはマシ」
 とか。まぁ、そういうレベルとは違うのだが、
「民主主義は最低の政治形態だが、ファシズムに比べれば
遥かにマシ」
 と、チャーチルが言ったそうな。
なんか最近の「国際情勢」というか「アメリカという
マーケットの為の政局」を見ていると、ふと
「戦争は最低の外交だが、テロに比べれば遥かにマシ」
 ってな印象を受けてしまう。無論、テロも戦争も
賛同したくは無いが、政治の選択肢の1つとして
存在する事実を否定するつもりも無いし、ましてや
「話し合えば誰でも理解しあえる」
「憎しみや殺しあいからは何も生まれない」
 などという事は幻想としても思えない。
ただねぇ… 国際政治と言いつつも結局マーケット
快復の為の戦闘行為って部分も確実にあるのに
(でなきゃぁ中国やパキスタンが支持するのかね?)
「正義」
 を錦の御旗に降りかざしている連中が多い風景と
いうのは健全とは思えないんですよね私…
 
 っていうか、
そこまで「世界」は経済で溶解してるのかしらん?
 そんな中での「民族」「国家」への意識って…