『コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝(危城 (2016))』メモ。

 

【日本公式サイト】
 
345月と残業が酷いわ先々週末にひいた風邪が酷いのと通院に法事もあったので思い切っての有給消化で5連休、の最終日。妻も風邪でなければ明治村だったが… 今回は諦め夫婦で近場で『コール・オブ・ヒーローズ』を鑑賞。日本版予告編がニコイチで「あっ(察し)」ではあったものの、正直他に観たい映画も無かったのと、平日の昼間に夫婦でボンヤリってするにはサモ・ハンの解り易いコレオの作品は悪くはないかなぁ… って事前に思った通り、西部劇の雰囲気を入れた武侠物っぽい中品で、特別にこれ!って凄い、映画館ならではの快楽は特に無いものの、とりあえず大きな破綻もなくまとまった作品で、例えば休日の昼間にTVでやってるのを観たら儲け物だと思いましたよ。
 
ぶっちゃけ海外セールスを意識してか、子供を殺す直接的なシーンが無かったり、詳しい登場人物のエピソードを避けて筋立てもアクションシーンも解り易く、ってのに徹していたので展開的には観てる間何ら予想を裏切ったり超えたりはしなかったんですけど、そこはそれ。クライマックスの戦場の崩壊をわりと荒いCGで済ませてしまったのも込みで、いちいち突っ込むのも野暮じゃぁないと言いますか… まぁ敵役の「軍閥」が、年代的に考えたら国民党臭いよなぁ…とか、ちょっと生臭い部分もあるにはありましたが、
「ウチの国で西部劇っぽいのやってみない?」
 ってライトな感じの作品ですから、観ている間楽しめればそれで充分、ではないでしょうかね…
 
 まぁね。

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 って、やっぱ凄い作品だったんだなぁ… とか思いましたし、それを翻案にした ってのも、やっぱよく出来た作品だったんだなぁ… とか思いましたし、マカロニウェスタンったら って別に馬も荒野も出てないのにガッツリ戦車でやっちゃったんだよなぁ… とか、色々と思い出した作品はありましたが、それらと比べるというのは酷な話で。決して手を抜いてるってんじゃなくてね、こういう作品もやってみようか、ってのを楽しむにはそれくらいの気分でいいんじゃないかと。その意味で、役者さんも破滅的な極悪な息子を演じたルイス・クー以外は皆アベレージでしたし、むしろ、ちょいとした娯楽中型作品をさっくり全体のトーンを揃えて作ってしまえるあたり、香港映画の懐の深さというか、何んだかんだと言ってもまだまだ映画製作と映画に対する余裕は残っているんじゃないのかな?と思った一品でしたよ、っと。