『Hot Fuzz』タイ版DVDについて。(追記アリ)

USA-P2007-12-21

 
 先日チラッっと書きましたHot Fuzz』のタイ版DVD、一緒にオーダーしたブツが税関検査に引っ掛かったせいで到着が大幅に遅れました… タイからなら国際郵便で大体一週間、国際宅急便なら3、4日で着くってのにね… が、や〜っとこさ到着して視聴しましたのでその情報をば。
 
 ショップの商品情報によれば「DVD - Zone 3 - NTSC」とありブツのDVDジャケにも「3」の表記はなされているのですが国内専用のリージョン2プレイヤーでもPS2でも再生可能なリージョンフリーのソフトでした。日本の普通のTVでも観れるって事ですね。
 ただ今後生産される版がこのままリージョンフリーで継続されるのか、それともリージョン3設定にされてしまうのかは不明なので
「あくまでも私の入手したブツはリージョン3表記だけどリージョンフリーだった」 
 という事で購入をしようと思ってる方はそこんトコよろしく。
 

 
 * WARNING!! * 2008/03/03

 
 現在栓抜きの無い通常版の購入が可能になりましたが、商品説明欄に
 
 * eThaiCD.com does not accept returns or refund for region incompatibility *
 
 という一文が新たに加えられました。
DVD43なりでDVDドライブをリージョンフリーにする事が出来るか、若しくはリージョンフリ−プレイヤーを所有していない方の購入はオススメしませんし、実際に購入したブツがリージョン設定故に再生出来なくても私は一切関知しません。個人輸入は自己責任、自己対応、という事をお忘れなきよう…
 

 
 さて、最初に言語設定を選ぶとメニューは全て日本語表記になります。

 UKオリジナル版のメニュー画面の文字が全部日本語になってますな。面白いのが日本語を選択すると日本語による警告文が表示されるだけなんですが英語を選択すると警告文だけでなくUKオリジナル版や海外のDVDによく収録されている「海賊版の購入や不法コピーに違法DLは犯罪だぞ」プロモが再生されるという点ですかね。
 
 で、

  • 日本語字幕は本編のみならず映像特典や音声解説にも全て付いてます。

 これまた海外ソフトによくありがちな機械翻訳と違いちゃんと意味の解る出来のいい字幕です。やや言葉遊びの部分はカットされてますがまぁそれは英語圏の人間じゃぁないと解らない事でしょうしね… ただ残念なのは字幕をオフにすると本当にずっと字幕が出ないのでメモや新聞等の文字だけの部分んトコも吹替音声でのフォローが無いので視聴は字幕オンが良いかと思います。

  • 日本語吹替えもプロの声優さんによるものです。 

 私はその分野に暗いので名前が殆ど出ないんで申し訳ありませんが、TV等の洋画吹替等で聞き覚えのある方ばかり… 多分Bill Nighyは野沢那智だと思うんですが… で安心して楽しめます。
 吹替翻訳も良いものでオリジナル版を観た時に私の英語理解力ではイマイチ理解しきれてなかった部分もスッキリと楽しめました。無理に言葉のギャグを今時の流行り言葉にしたり戸田奈津子のような日本語として有り得ないモノになってる作品も少なくない中で、非常に良心的な出来だと思います。
 
 画質は良いんじゃぁないんでしょうか?

(上がUKオリジナル版。下がタイ版。)

 

(上がUKオリジナル版。下がタイ版。)

 私のPCの画面設定は1024x768、Sonic CinePlayerでソースに合わせての画面表示をさせている物をそれぞれキャプターしたんですが、多分PALからNTSCの変換でしょうが若干画面の上下が潰れてましてな、またソースのデータがUKオリジナル版が1024x576だったので58.6%に縮小してココに掲示したのと比べるとタイ版は846x486で69.5%に圧縮してあるんでココにある小さな画像くらいではそれ程の差異は感じられないかとは思いますが、観比べてみるとタイ版はやや白っぽいっか色が薄めでデティールもちょっと潰れてるっぽい感じはしますがあくまでもそれはオリジナル版と比べての事。海外映画の日本版DVDでコレより汚い画面の物なぞいまだにいくらでもあるのを思えば充分なんじゃぁないんでしょうか?
 タイ版という事で画面のボカシ等*1があるかも?と思ったのですが一切無いオリジナルのままだったのも嬉しかったですね…
 
 …って事で、これだけの品質のソフトを作っておきながらもDVDスルーすらお蔵入りになったのは多分、本編の上映権料や版権料だけでなく本編で使用されている楽曲の著作権料や所属レーベルの問題*2とかもあるんでしょうが、仮に今後日本版が出るとしてもいつになるやも解らないですから観たい!と思う人はとっととタイから個人輸入をするのがいいんじゃぁないんでしょうか? コレを元にしたのか海賊版なのかは知りませんが韓国版もあるようですし個人輸入はロスト等のリスクが付き物ですからそこはまぁ自己責任、ですが仮にリージョン3設定でもDVD43等のリージョンフリーツールがあればPCでの視聴は出来ますし。
 
 この商品が海賊版だったり日本語字幕や日本語吹替が酷かったのならオススメはしませんがそうではありませんし、ね… 私は本作、これで3度目の再見でしたが非常に楽しめました。ちょっと前にちょうど『バッドボーイズ2バッド (2003)』が地上波で放送されたのを観たのもあってより楽しめた、ってのもありますが映画としての出来の良さをキチンとした字幕で、吹替えだったからこそより楽しめましたよ〜
 
 
 
 って事で、以下はこの商品についての情報なので興味のある方だけ

 
・『Hot Fuzz (2007)』 Region 3?
 
Studio: Universal Pictures Video
Theatrical Release Date: February 14, 2007 (UK)
DVD Release Date:
Run Time: 121 minutes
Number of discs: 1
 
Aspect Ratio: Widescreen - 2.35:1
Available Subtitles: English, Japanese, Cantonese, Mandarin, Korean, Bahasa, Thai
Available Audio Tracks: English, Japanese, Thai - Dolby Digital 5.1 EX
 
Special Features :
・敏腕刑事になろうとした男
・NGシーン
・ストーリーボード
・未公開シーン (22)
・予告編
・パラパラマンガ: 反対側
HOT FUZZ - TVバージョン
サイモン・ペッグエドガー・ライトによる音声解説
 
Bonus
Hot Fuzz - Bottle Opener

 

 さて、紙製のケースの中にはこのDVDと何故か本作のロゴをプリントした栓抜きが入っております。本編ではパブをはじめ飲むシーンは多いんですけど栓抜きは使わなかったんでこのオマケはよぉ解らんのですが… それならフォークの方が良かったんじゃないかなぁ?(笑)
 
 UKオリジナル版の収録特典と比べると若干数は減ってはいますがオリジナル版では特典ディスクに収録されていた本編の「抜け」をちゃんと埋める未公開シーン集が収録されているので充分ではないんでしょうか? 個人的には「敏腕刑事になろうとした男(The Man Who Would Be Fuzz)」と「HOT FUZZ - TVバージョン(HOT FUNK)」も削って「Plot Holes」を収録してもらいたかったんですが、まぁアレはお遊びのネタで必ずしも必要ではありませんしな。
 
 …って事で、オマケも付いてて(笑)特典も充実、翻訳も吹替もバッチリという本品、個人輸入をしている方でコメディがお好きな方ならばオススメしますよ〜
 

*1:タイ映画のソフトでは日本で言うトコロのR18指定のブツでも非常に厳しくヘアなんて論外。煙草や銃器を頭につきつける等のシーンは外国映画のタイ版ソフトでもボカシが入るんですよ。だから何でそないな厳しいタイのソフトが税関検査に引っ掛かったのかよぉ解らんのですよね…

*2:かつて『ブルース・ブラザース (1980)』のLDが日本だけ大幅に遅れたり、使用楽曲の問題は時々あるんですよね…