気が無い。

 
 期待してのオーダーだった筈の『Dhoom2』『Kaal』等DVDがイギリスから到着したものの、再生確認がてらとりあえずミュージカルシーンを再生してみて何かこぅ見る気が失せてしまって結局連休だったってのにネットやらTVやら読書やらで観て無くて。
 いやまぁカラフルだし豪勢だと思うんだけど、どちらもヒップホップダンス系ばっかりで、確かによく動いてはいるもののそれはあくまでもインド人の映画として、って事で… 「インド人」って部分には「日本人」でも「タイ人」でも「ドイツ人」でもいいんだけど、そこには絶対に「アメリカの黒人」は入らないんよね。っか『You Got Served (2004)』とかストリート系、ヒッポホップダンスを題材にした映画とかと比べると、なまじよく動いてはいるだけに余計に黒人本家との『差』がが気になってしゃぁないんですよ。一旦消化した上でインド的な要素を加えてのものならばまた別だったんだろうけど… って、ちょっと前にBSでやってたスーパー・エキセントリック・シアターの『ナンバダ ワールド ダンシング』じゃないんだけどラップにせよダンスにせよなまじまんまな部分とインド映画的表現部分とか分離してんのよ。それを一本に繋がれたって気持ち悪いし踊りで表現するもの以前にテンポや流れがブツ切りになっちゃっててなんか観ていてつまんないんですよ… 一緒に眺めてた妻がポツリと
「まぁ私には『Nimbooda』と『DOLA RE』の二つがあるから彼女はそれで充分。」
 って言ったんだけど、カットの切り方が悪いのも加わってアイシュだけでなくアビシェークにしろリティックにしろダンスが魅力的に観れないんですよな。なんか、期待値がそんなに高かったワケではないんだけど、イマイチ。
 
 確かに『Aankhen (2002)』のようにミュージカルシーンがつまんなくてそもそもある必要すら無いんだけどそれ以外の本編が面白かった作品もあるんだけど、ちょっと気を削がれるのもまぁ事実で… って事で暫くDVDとか映画は放置の予定。ホント、気が無い。そんな時に無理して観るのはやっぱり嫌ですしね… あぁ私にとっては『Bunty aur Babli (2005)』がやはり凄過ぎた。そりゃまぁミュージカルシーンは早回し編集のお陰があるにしたってそれでもあの振り付けの物語性と比べると、いや、前作『Dhoom』と比べても派手にはなったけど寄せ集めになっちゃってた『Dhoom2』、『SHAKTI (2002)』での ISHQ KAMINA等ハジケていたシャークルがカットで誤魔化してて無理が目立つ『Kaal』はやっぱ今んトコ辛いし、寂しいなぁ… そない贅沢を言うつもりは無いんですけど、ね…