「必然か、必要か」(映画雑記)

 
「その技術、手法でしか出来ない演出、効果」
 っというのならばいいのだが、最近のCG効果はあまりそうは思えない… 実際
にやるよりはお金がかからずに済む、って程度なのに… 所、場所でこれみよがし
に使われていると辟易とする自分がいて。
『The Longest Yard (2005)』なんかもそうで、クソつまんねぇ自己満足なCG
カットを入れるくらいならその分、ドラマに気持ちも手間も金も廻せよ… っと、
思ったものだが、これも分業化が進んだハリウッドの弊害なのかもしれんけど。
 しかし、
Mr.インクレディブル』は全編3DCG映画なんだけど確かに(デジタル)セル
やクレイモデルのストップモーション、吊り人形では実現出来ないであろう映像
だったので個人的には素直に楽しめたんだが… デジタル加工という事で言えば
『Sin City』にイマイチこぅ触手っか食指が伸びきらないのはそんな点もあるの
かもなぁ… って気がしなくもなし。
「だって3DCGのトゥーンシェイドじゃぁ駄目なの?」
 って。
 
アメリ』や『下妻物語』は、監督が表現したい『世界』の為に加工をする事が
必要だったとは思う。あくまでも作品として、物語を語る上での『世界』だった
からこそあれだけの加工もオッケーだったし、『御先祖様万万歳』だって目的が
「アニメで舞台をやる」ではあったが、アニメだからこその演出も手法も併用し
ていたからこそ(私的に)許せたってのもあって。
 どうも予告編やら映像等を観る限り、そうは思えないんですよな…
ただコミックを再現するだけであるのならば、コミックスがあれば十分だと思う
んですよ。あえて実写にするんだったら、その必然っか必要かをカットからでも
感じれないとノれないんですよね…
 
 …とか何とか言いつつ、
 
 12月発売予定のスペシャル版は買うつもりですけどね(笑)