自由と放逸は違う。

 
 自分と思想や視点、主張が違っているからこそ他人の記事や文章等が
面白い、っと思う私であありますが、
「やはり自由と放逸は違う。」
 と改めて思ったのが『ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記』で行わ
れた無意味、不毛なコピペ荒しに対するはてな側の対応の無さで。
 と言うか、
はてなでは集客能力もPVもある真っ当なユーザーも単なる荒し目的の
捨てHNユーザーも平等の権利と自由を享受出来るようですが…
 
 堪ったもんじゃねぇよなぁ。
 
 はてなとしてはクローズになる機能を装備したくはないのかもしれな
いが、どんな機能を利用するか選ぶのはユーザー次第でいいのではない
のだろうか? むしろ、「コメント制限機能についてのアンケート」
提案されている

 
案1

  • はてなユーザーの書き込みに対しても、管理者にIPアドレスを通知する」というオプションを管理ツールに用意する
  • この機能は標準ではオフになっており、管理者が希望した場合のみ有効
  • この設定の日記への書き込みについては、IPアドレスが通知される旨を何らかのかたちで警告する

 
案2

  • コメント設定に、閲覧許可グループのようなコメント許可グループ機能を追加する
  • 日記の管理者が、コメント欄を管理したい場合は自分でコメント許可グループを作成・設定する
  • 閲覧許可グループとコメント許可グループはそれぞれ独立して設定できる

 

 の2つの方が、町山氏が望んだ「はてな市民のみのコメント可設定」
よりもよほど閉鎖的でしょう。特に「案2」なんてグループ設定と機能を
拡張しない限りはそれこそお友達の間でしか成立しないんじゃぁないの?
いちいち自分グループを設定して許可して… って、そこ迄の手間をかけ
させるよりも余程町山氏の要望の方が手軽で、選択出来るユーザーの自由
ではないのだろうか?
 
 ブログサービスによってはコメントプール制、字数上限設定、等色々な
オプションが取れるものだって少なくない。
 他所と同じサービスを実装する事は、はてなポリシーに反するのかもし
れないが、この事は「荒し」に対するものであって、その対策にポリシー
もへったくれも無いのではないのだろうか? まずはユーザーが荒しに対
して大した対応策が取れ無い、という事実こそ改善すべきでは無いのか?
 
 はてな側にとって町山智浩氏という個人とそのブログには意味も意義も
薄いのかもしれないが、ネガティヴなイメージの伝播する、そのスピード
と範囲をネットでは規制する事なぞ出来ないのに…
 この対応には正直、私はいい印象を持てないし、こんな事で町山氏がは
てなから去る事になれば1つの象徴としてずっと語られるネガティヴな事
例にしかならんでしょうに…
 
 去年だかの個人情報登録、はてなの進め方が筋も理も通って巧かったの
なら、起きなかった事なのかもしれないが… あの時の対応の拙さもまた
今日に繋がったのだろうか…
 
 
 
 実際、自分も桁も数も全然少ないが、ワケわからんゲスに絡まれた経験
からして荒しへの対抗策の少なさには考える所もありますしね…
 
 大体、今のIP規制っても、あまりにも貧弱ですしのぅ…
 リモートホストまで表示されなきゃぁ意味ねぇしなぁ…
 
 と悩む私には町山氏の『liufeng2l9 のための日記』とそのコメント欄
を見ると、辛い。既にliufeng2l9は存在しない(また捨てHN収得?)の
を思うと、本当に辛いし、腹が立つ。
 
 荒しは、他人事じゃぁない。
 誰にだって、いつ降りかかるか解らない上に、将来も絶対に無くなると
は思えないそんな存在を、効率良く排除出来るようにする事は閉鎖的でも
規制でも無い。自己の都合、欲目、言い訳、捏造等の卑しい手段、目的の
為にその機能を利用して閉鎖し、規制をかける者かどうかを判断するのは
読者であってサービス提供側ではないように思うのだが…
 
 あえてもう一度書く。
「自由と放逸は違う。」
 義務と責任を負い、人によってはサービスを利用する対価、代償を払っ
ている者と、そうでない荒しとを同一に、平等に扱うのは間違っている。
 ユーザーがその選択によって収得できる権利に差があるように、その行
使にも差があったってそれはあくまでもユーザーの選択の結果でしかない
のだから、それこそ公平で公正でしょうに…
 
 現時点ではサービス提供側にその区別、分別がついているとは思えない
んですよね…