『The Pacifier (2005)』

 
 ヴィン・ディーゼル最新主演作、という点よりも全米BoxOfficeベスト10入りしながらも日本公開予定無しのコメディ映画だから、って点での注文。
 
 Shane(ヴィン・ディーゼル)はアメリカ海軍海・空・陸特殊作戦部隊SEALSの小隊長。画期的な軍事機密を巡って拉致された博士の奪還をするものの、脱出の際に急襲を受けて博士は死亡。自身は軽傷で済んだShaneは遺された家族をガードする任務を命令されるのだが…
 
 …っと、かなりハードなストーリーの筈なのだが、メインはガードではなく、あくまでもガードすべき家族との交流がメインになっている。暴力シーンが殆ど無く、F-wordも無し、聴き取り易い発音に解り易い台詞、っと、これも流石はディズニークオリティー、ってトコなんだろうが、ひょっとすると『グレムリン』ん時のスピルバーグジョー・ダンテとか『未来世紀ブラジル』におけるテリー・ギリアムとWBのような事があったのかもしれんけれども。
 
 通しで言えば明るくて健全に楽しめる娯楽作品。尺の長さのワリに、ガードをすべき博士の遺児が5人、って人数なれどそれぞれのキャラクターとエピソードなどは最後にキチンと収束する手堅い作りで… まぁ「小さくまとまった映画」と言えなくも無いが… ハッピーエンドも含めて気楽に楽しめる作品かと。
 
 日本版が出たとしたら、御家族揃ってのビデオレンタルでいいかと思われ。
私は素直に楽しめましたよ〜 特に子役と本当に情がうつっているヴィン・ディーゼル、元々眼が知的で優しい人だけに役柄と本当によくマッチしていましたし、流石にハリウッドは子役の層も厚くどの子の演技も安定してましたし。
 奇を衒わないオーソドックスな画面とテンポでいつつも、エピソードと伏線
がちゃんと回収されていたんだったら、素直に
「あー面白かった!」
 ってのしか思えませんでしたし、ね。
 
 なんでこれが日本公開予定無しかは多分、このスケール感とディズニーならではの上映権料の高さが一番の理由だとは思うが、敵役が▲●●人ってのもあるのかもしれんなぁ… っと思わないでもなし。だってかのメジャーで歴史もある、活劇映画で▲●●が敵役、ってなった時に日本国内では結構神経質に騒いでいたじゃぁないですか… まして今回の敵役はコメディだけあって馬鹿役ですしな…
 とは言え、ルーマニア人の子守りの婆さんとか人種ネタのギャグもベタなんだが結構キツめの部類のこの作品なんだからガタガタ言うとも思えないんだけど…
 

 この映画のDVDについて興味のある人のみ

 
『The Pacifier (Widescreen Edition) (2005)』 - Region 1
 
 Studio: Walt Disney Home Video
 Theatrical Release Date: March 4, 2005
 DVD Release Date: June 28, 2005
 Run Time: 95 minutes
 
 Aspect Ratio(s):
 Widescreen anamorphic - 2.35:1
 
 Available Audio Tracks:
 English (Dolby Digital 5.1), French
 
 Available subtitles: French
 Captions: English
 
 DVD Features:
 ・Deleted Scenes (5)
 ・Blooper Reel
 ・Back stage DISNEY
  ・Commentary by writer/director Adam Shankman
  ・"Brad Garrett: Unpacified"
  ・"Mr. Diesel: Action Hero and Nice Guy"
  ・Special Ops TV commercials
 ・Sneak Peeks(他商品予告)