R.I.P...

 
 ・プロレスラー橋本真也さんが急死、脳内出血か
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050711i305.htm
 
 同じ県の出身として、ってよりも、自分とほぼ同年代で、且つ自分が観てきた人が亡くなるのって、思い入れどうこう以前に、まず辛いっかやりきれない気分になるなぁ… っと。
 
 新日本時代、特にGI王者連続防衛時代なぞ観ていてあまりにショッパく感じてプロレスそのものを観る気を失せさした選手の一人ではあるが… 今、思えば不遇な人ではあった。
 
 その豪快さんっぷりと出鱈目さ加減が一選手としての魅力を発揮出来たのって多分WEWだかの冬木追悼興業の対キンタロー戦くらいじゃぁなかったろうか? って思うくらい、橋本にとっての理想と現実はいつもズレていたように思う。要求される事には彼なりに考えて一生懸命応えようとしていたとは思うが、結局、それは一人相撲にしかなっていなかった。まぁ師匠が自己中の塊っか結晶の猪木で、上司や先輩が坂口、藤波、長州じゃぁ学べと言うのも至難ではあるが…
 
 実は一度、名古屋駅のホームで会社から帰る電車待ちをしてると真後ろに橋本が並んだ事があって。多分、1周年だかの岐阜での凱旋公演の為のタニマチだかの挨拶回りだと思うのだが、思っていたよりも小柄(私より背は低かった)で、かつて新日道場でのヤンチャっぷりやら数々の伝説にはほど遠い、穏やかで真面目な雰囲気で。折角最前列だというのに座席に座る事無く岐阜まで立ったまま付き人だかに礼儀とか作法とかを説明していた彼氏の姿に好印象を持って、後に名古屋国際会議場で行われたZERO−ONEの興業を観に行ったものの、あまりの段取りの悪さやら若手選手の駄目っぷりに激怒したもの懐かしい思い出、か。
 
 結局、ZERO−ONE解散でも汚名も泥も全部一人で被って綺麗でオイシイ所は全部自分以外にあげてみせた橋本だったからこそ、身軽になった分、豪快にいい事も悪い事もエロイ事も全部ひっくるめてネタにしてみせて笑い飛ばす橋本が観てみたかったなぁ… っと思うと、お子さんの事とか御家族の事とか彼にとっての悔いも沢山あったであろう事も思うと、やりきれんよね…
 
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