「雑記。」

 昔、ある人と話していた時の事、
「最近、街中を歩いていてさ、ガキ連中の格好見てると気持ち悪いんだよな」
「?」
「自分らの青春時代だった60年代とかのファッションのまんまじゃん、今。
勿論、あの頃より素材とかいいモノなんだろうけどデザインとか配色とかモロ
あの時代のものじゃない? なんかそういうのってなぁ… 」
 と言われてなんとなく解るような気がしたが、

 今時、TVとかを観ていると時折、
「これって今の番組なんだよなぁ… 」
 と思う事が時々ある。
ベタな事はそれだけ普遍っか一般的なのかもしれないけど、安直な再利用に
よる再生産って結局枯渇していくだけのような気がすんのね、私は。

 コント系なんて特に酷くて
「あ、これはドリフ」
「これはひょうきん族
「ここはモンティパイソン」
「あ〜… SNLね」
 ってパクリ元が露骨に解るような事してるけど、観ていない世代には新鮮
であっても、観てる人間には白けるだけなんよね。尚且つ、そうやって先人
が汗と知恵と金と手間を絞って創りあげたモノを安易に… 実に安易、安直
にパクってるだけの事をしてるのを観て育った世代ってどんなのになるんだ
ろう? と思うとちょっと怖いんよね…

 まぁそういうのもあって日頃TVをニュース以外観ていないんですけど、
そういうメディアと大衆からの乖離が、特に若年層において顕著になってる
御時世において、例えば今、流行の「全話DVD−BOX」ってのは多分、
出ないんだろうなぁ… と思ったりするんですよね。

 共通体験、共有出来るモノ、マスでは無い以上、個人の思い入れとなる程
のクオリティが今のTVの製作物にあるとはとてもじゃないけど思えない…
 ってのは言い過ぎですかね?