「引き篭もりの日」(日記)

 
 地道に引き篭もってみる。
いつも静かな我が家の周辺なのだが今日は更に静かで時折
車の通る音が聴こえるくらいで染みるような静寂に浸る。
 ま、窓を開ければそれなりに周囲の家からの様々な生活
の音が聞こえてくるのだろうが寒げだしな今日 … って
コトでゴロゴロとするのも飽きて部屋の整理とかをチョイ
としてみる。母はお友達のトコロへお出かけで、妻は仕事
で夕方まで帰ってこないから、多少の音や埃がたっても
まぁ気にしないで済むのでボチボチとやってみる。
「う〜む… 」
 一人でいる、というのはごくごく当たり前にしていた筈
であったのだが、こうやって改めてそうなってみると若干
寂しいような、物足りないような気がする… ってのも、
「勝手なハナシ、だよなぁ… 」
 と思うくらいに思考はまぁマトモなんだけども、こぅ、
エンジンがかかんねぇっかテンションが上がらんっ〜か。

 出かける金が無いでなし。
 時間もあるし。
 足ったら自家用車もあって、ガソリンも十分あるし。
 
 でも、なんとなく出たくない。
 
 読んでいない本がある。
 クリアーしていないゲームがある。
 観ていないDVDがある。
 下描きだけでペン入れしていない絵がある。
 作っていないプラモがある。
 書いていないメールがある。
 
 でも、なんとなくそういう事がしたくない。
 
 気分的な波が低い位置にあって、億劫と言えば億劫で、
欝げといえば欝げでもあり。ゴチャゴチャと余計なコト
を考えそうになるのを料理してみたり掃除してみたり
して横に置くようにしてみたりして。
 
「何やってんだかなぁ… 」
 とは思うがまぁ、
「しょうがねぇよなぁ… 」
 とも思う。
傘が無い訳ではないけれど、今日も引き篭もりの日。