「懐かしい?」

 雨の午後三時、書類を持っての外回りも一段落して会社
へと戻る途中にて、ワゴン車を改造した移動店舗にて
「揚げパン」を売っていた。
 車体には「給食当番」という会社名で、FC展開をして
いるようだが、ホットドッグとかでなく「揚げパン」とは
何なのだろう? 「なつかしい味」とも車体に書いてある
けれど、私にとっては「揚げパン」というと真っ先に
カレーパンしか思いつかない。
「ま、ここは試してみますか… 丁度お八つの時間だし」
 とトライしてみる事にした。
頼むとその場で揚げてから砂糖なりをまぶし渡してくれた
1個百円のその味はというと、
「油くさい砂糖まみれのパン」
 としか思えなかった。
世代と地域差もあるようだが、少なくとも私の学校給食の
思い出の中には「揚げパン」というのは無いからそう思う
のであって、経験者にとっては出来たてで温かいこのブツ
はノスタルジー以上の美味しさを感じれるのかもしれぬ。
 
「学校給食制度そのもの」
脱脂粉乳
「鯨」
「米飯」
先割れスプーン
 などが「あった」「無かった」というのは確かに世代に
よっての違いが出てくるが…
 機械的平等主義の悪い見本だと印象がやっぱりするが…